飲み過ぎ・食べ過ぎ・太り過ぎの三拍子が胃がんリスクをアップさせる!?

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
sausage.jpg

加工肉の食べ過ぎには注意(shutterstock.com)

 質問です。①アルコールを嗜みますか? ②ハムやベーコンはお好きですか? ③最近BMI(体格指数)を意識していますか?   

 3問とも「Yes」と答えた方は、心して次の3項目をお読みください。  

 ①あなたの1日の飲酒量が3杯以上になると、胃がんリスクが上昇します。
 
 ②1日の加工肉摂取量が50g(=ホットドッグ1本、ないしはボローニャソーセージ2枚相当)増えるごとに、胃下部がんのリスクが18%上昇します。
 
 ③BMIが5増加するごとに、胃上部がんのリスクが23%上昇します。  

 つまり、これらの「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」「太り過ぎ」が進むほど、胃がんリスク上昇の可能性は否めないという。  これは、つい先日、米国がん研究機関(AICR)および世界がん研究基金(WCRF)から発表された、かなり具体的な数値を含む報告だ。

発症を回避する道は日々の選択肢で決まる

   今回の研究では「胃がんと食事」「胃がんと身体活動」「胃がんと体重」について、現行で入手可能な広範の科学的データを用い、組み合わせて分析したという。  

 解析に際しては、成人1750万人(胃がん患者7万7000人を含む)対象の研究69報が用いられた。  

 また、前述の②と③の相違が物語るとおり、今回の研究では「食道に近い胃上部のがん」と「胃下部のがん」の2種類を分け、各リスク因子が及ぼす影響も検討された。

 結果、米国内の胃がん患者のうち約7人に1人は、リスク低減の生活次第で発症を避けられた可能性が読み取れた。  つまり、毎日の飲酒量を3杯未満に抑え、加工肉を口にせず、健康体重を意識して維持していれば「避けられたかもしれない」というのだ。

 それを数値に置き換えれば、毎年約4000例の胃がん発症(減)に相当するという。  

 AICRのAlice Bender氏によれば、「これらの関連性に強い根拠(evidence)を示した報告例は、今回のものが初めてだと自負しています。各人が、がんリスクを低減するためにできることがあり、その違いは日々の選択(積み重ね)から生まれてくるのです」

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔