「おなら」と「げっぷ」のマジメなサイエンス【後編】

重大な胃腸疾患は「げっぷ」で判明! 少しでも自覚や不快感があれば受診を

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屁は燃えるので火気厳禁!?(shutterstock.com)

 下(しも)から出れば「おなら」、上(かみ)から出れば「げっぷ」。おならも、げっぷも、確かに下世話な話題。だが、マナー違反の下品な行為なのは五十歩百歩かもしれないが、自然な生理現象なのだ。今回は、そもそも、げっぷとは何か? なぜ出るのか? 何を注意したらいいのか? を科学的にひも解いてみよう。

げっぷは、なぜ出るのか?

 胃は、食道から入った食べ物を溜め、混ぜ合わせ、消化・吸収し、十二指腸に送り出す。食べ物は、食後10分ごろから十二指腸に送られ始め、約2~3時間で80%、約3~6時間で十二指腸への移送が完了する。そのぐらいになると、そろそろ空腹感を感じ始める。

 胃の大きさは、空腹時には握り拳ほど(50~100㎖)だが、満腹時になると成人なら男性は1400㎖、女性は1300㎖にまで膨張する。食べ物といっしょに吸い込んだ空気によって風船のように膨らむからだ。満腹感は、血糖値やホルモンの作用によって大脳の満腹中枢が感じて起きる。

 胃は食物には食べ物を逆流させない機構が備わっている。だが、食べ過ぎや消化不良などで食べ物の消化・吸収や十二指腸への移動が滞ると、胃の内圧が高まる。その結果、食べ物の逆流を防ぐために、胃の筋肉が緩み、食道から空気が漏れる。それがげっぷだ。

 げっぷは、早食いやストレス、緊張や胃腸の機能低下などで無意識に多くの空気を飲み込むと多くなる。また、腸内に老廃物や大便が滞留すれば、異臭のある腸内ガスが発生し、臭いげっぷが出やすくなる。

 たとえば、炭酸飲料やビールを飲んだ後は、炭酸が胃液と化学反応を起こすために、二酸化炭素が胃に充満する。満腹になるまで食事を摂れば、胃に空気が大量に入る。胃腸の調子が悪い時は、悪玉菌などの影響で有害な腸内ガスが発生する。ストレスや緊張状態が続けば、頻繁に唾を飲み込むため、胃に空気が満たされる。また、水泳をした後も、息継ぎや息止めなどで空気を多量に飲み込んでいる。胃腸がこのような状況に追い込まれると、げっぷが出やすい状態になる。これらは誰もが経験的に知っている状況だろう。

げっぷでわかる重篤な疾患の数々

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