避難所では疎まれる「ペット」の現実~全国初の「犬の殺処分ゼロ」達成した熊本市でさえ

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ペットを置いて避難など……(shutterstock.com)

 震度7の激震に2度にわたり見舞われた熊本地震。地震直後は18万人を超えていた避難者が、3万7000人(4月28日現在、読売新聞)にまで減った。
 
 しかし、まだまだ多くの人が不自由な生活を強いられているのが実情。今回の地震であらわになったことの一つに、ペット連れの避難の難しさがある。

 西日本新聞(4月27日付)には、「ペット同行で避難所に入るのを断られた」という相談が600件あったこと報じられた。産経新聞(4月25日付)にも、「人の水もないのに犬に飲ませるのか」と言われた避難者の声が掲載された。

 大きな災害に見舞われたとき、ペットを連れてどこに逃げたらいいのだろうか?

動物愛護先進都市・熊本だが……

 熊本市は2014年度、「犬の殺処分ゼロ」を全国で初めて達成した。熊本市動物愛護センター「ハローアニマルくまもと市」の取り組みが全国的に注目され、視察や見学に訪れる人も増え、メディアに取り上げられる機会も増えた。

 いわば動物愛護先進都市である当地でも、「いざという時にもペットに手厚い保護を」というわけにはいかなかった。熊本市が作成していた避難所運営マニュアルには、「避難所側がペット同行者に配慮」するよう記載されていたというが、周知されていないからまったく機能していない。

 さらに、4月25日に更新された同市HP(政策局危機管理防災総室)には、「避難所でペットを飼育する場合も、居住スペースにはペットの持ち込み禁止」と記された。「ペットを連れて避難所に行けない」と判断した飼い主たちは、車中で生活することを選択せざるを得なかった人も少なくない。

 狭い空間での生活にストレスが溜まるうえ、エコノミークラス症候群を発症する飼い主、熱中症にかかるペットなど、人間も動物も心身の健康を害する要因は多かった。

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