熊本地震で拡散される無責任なデマ 冷静な判断力を養うために必要なことは?

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熊本地震でもデマが拡散(shutterstock.com)

 4月14日21時26分に発生した「前震」、その28時間後の16日1時25分に発生した「本震」で、多大な被害が生じた「熊本地震」。いまだ余震が続き今後も大きな揺れが継続する可能性が高いため不安な日々が続いている。そんな人々の不安に乗じて、ネット上ではさまざまな噂話が飛び交い拡散されている。しかもその中には、事実無根で悪質な流言やデマも少なくない。

 「動物園からライオンが逃げ出した」「川内原発で火災が発生」といった被害を誇張するもの、「○月○日により大きな地震が来ます」といった根拠のない災害再来を断言するもの、「炊き出しをする自衛隊員の横で自衛隊反対派が抗議をしている」といった政治的対立を煽るもの、さらには「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった外国人憎悪を煽るもの……。
 
 5年前の東日本大震災でも同様の流言やデマが飛び交った。当然、そのような流言やデマに惑わされてはいけない。

 非常時だからこそ、そのような事実無根の流言やデマを信じてしまう――。たしかに、それもある。しかし、そもそも人間には、非常時はおろか平常時であっても、真相が定かではない噂話を好む性質があることも肝に銘じておかなければならない。

 人の噂も七十五日だが、噂話やゴシップ、スキャンダルのネタが尽きた日はない。なぜ人間は噂話やスキャンダルに現(うつつ)を抜かすのか? 社会心理学的・生物学的・脳科学的に一刀両断してみよう。

社会心理学的にはスケベ根性・覗き見趣味・野次馬根性

 社会心理学的に見れば、噂話やスキャンダルに夢中になる心理は、通俗的に言えば、スケベ根性か覗き見趣味か野次馬根性に近い。たとえば、壁に穴があれば覗きたい。ひそひそ声やよがり声が聞こえたら耳をそばだてたい。他人の不幸やトラブルも対岸の火事なら、のんびりと見物できる。

 有名人や地位・収入の高い人、才能に恵まれた人のスキャンダルは、自分の劣等感やハンディを慰める。有名人の悪評や失脚は、溜飲を下げ、優等意識に浸れる。自分に起きそうもない危機や厄災が他人に降りかかれば、苦痛が代償行為に転化するため自慰行為のような快感に耽れる。

 このような好奇心丸出し、物見高く、直情的な生理的欲求が働けば働くほど、ゴシップに走らざるを得なくなる。

生物学的に見ると女性にはゴシップ好きのDNAが!?

 生物学的に見ればどうだろうか? 女性が噂話やゴシップに夢中になるのは、男性優位社会のしがらみや制約から身を護ろうとする本能が予めDNAに組み込まれているからだ――。そう推定する遺伝学的な研究や学説がある。

 DNA解析研究に携わる米国のラトガーズ大学のヘレン・フィッシャー教授(人類学)は、女性の噂話好きは、数百万年にわたってDNAに記憶された先祖代々の人類の習性ではないかと指摘する。

 人類史をひも解いても、男性はひとりで狩りに出ては孤独とストレスと獲物と格闘した。かたや女性は、子どもを育てつつ、サバイバルするためにコミュニティの絆を強め、家族や隣人らと協力しながら、生き残るための知恵や食糧やノウハウをシェアし合った。男女の分業分担社会が成立していたと考えられる。

 一方、現代の男性は一般的に社会的・経済的・肉体的に恵まれ、社会システムにも擁護されやすいため、女性より優位なポジションを占める。その対極に置かれた女性は、男性優位社会に戦いを挑むのではなく、女性同士が連帯・結束・和合してポジションを守ろうとする一面がある。

 臨床心理士のシーマ・ヒンゴラニー氏は、女性が噂話やゴシップを他人とシェアするのは、感情のはけ口、ストレス解消、精神衛生、健康維持に役立つからだと解説する。女性にとって噂話や井戸端会議は、男性優位社会との軋轢を回避する賢明な免震システムであり、女性のストレスを緩める精神的なバッファ(緩衝器)の役割を果たすからだ。

 そのような女性の生物学的な特質は、たとえば、恋愛の局面に著しく現れる。女性は、恋敵を間接的に追い詰める受動攻撃性戦略に染まりやすい。受動攻撃性戦略とは何か? 

 カナダオタワ大学のトレイシー・ヴェランコート博士によれば、女性は恋敵に直接手を上げずに、陰口をたたきながら、恋敵の醜聞や悪評をタレ流し、間接的に恋敵を集団から孤立・駆逐・自滅させる。これが受動攻撃性戦略だ。

 米国の研究によると、15歳の女子の52%は自分よりも容姿が美しい女子への間接的な心理攻撃を仕掛けている。つまり、生物学的な子宮を備えた女性は、子孫を次世代に遺す種族保存と繫殖行動の使命を与えられていることから、自己防衛や繫殖活動を妨げる同性に対する受動攻撃性戦略の本能をDNAに組み入れて生まれている。

 ヴェランコート博士は、多くの女性は簡単にセックスできるような同性を容赦なくこき下ろし、同性の性的能力を踏みにじろうと、陰口や噂話に花を咲かせていると分析する。ただ、恋敵ではない男性に対しては、直接的な罵詈雑言で総攻撃を仕掛ける。恐るべき女性たちではないか!! 

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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太