痛みのメカニズムが違えば対処も変わる
このように、痛みにも種類があり、それぞれメカニズムが異なり、対処法も違ってくるのは当然だ。そこで、医療機関で腰痛を診てもらう場合、自分の痛みの種類をできるだけ的確に説明することが、適切な薬の処方につながってくる。
腰痛の痛みは全て同じものだと捉えてしまい、安易に薬を服用している場合は、もう一度、自分の症状を分析してみることが大事だ。しかも、薬には必ず副作用がある。だからこそ、気軽に薬を飲むことは、そもそもおすすめできない。
いまやリリカは、ロキソニン同様、よく処方されるポピュラーな薬だ。だが、いくつか報告されている副作用のなかで頻度が高いのが、ふらつきやめまいだ。その他にも頭痛、便秘、睡眠障害などが明記されている。
神経由来の痛みでないのに、その選択を誤ってリリカを飲めば、治るどころか、これらの副作用に見舞われる危険性だけが増えていくのだ。
日本では、医療機関では安価に、市販薬だと容易に、薬を入手することが可能だ。ついつい、目の前の腰痛を何とかしたい取り除きたい一心で頼ってしまうが、腰痛に対して効く薬はほんの一握りである。
このことを、もう一度認識して、専門家の意見を聞きつつ、運動や生活習慣の見直しなども組み合わせて、腰痛と対峙してもらいたい。