連載「健康って何だ?~フィットネス道の探求~」第16回

女性の視線で選ぶ~本当にフィットネスクラブは新年度の入会がお得なのか?

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
082192-2.jpg

フィットネスクラブは新年度の入会がお得?(shutterstock.com)

 新年度を迎えるにあたって、心機一転、カラダづくりを決意する人は多い。特に女性は、夏に向けてカラダのラインが気になるシーズンでもある。

 フィットネスクラブに入会するなら3~4月は狙い目だ。多くのクラブは年に数回の入会キャンペーンを実施するが、特に新年度を前に会費や入会金の割引きなどのキャンペーンに力を注ぐ。お得な特典が付いているので利用しない手はない。

 4月は入学・就職・人事異動等が関連し、生活環境が変化する時期だ。フィットネスクラブにおいても、入会・退会ともに1年のうち4月をピークとする動きが見られる傾向にある。クラブ側としては、この時期により多くの会員を獲得したい事情があるのだ。

 たとえば、入会金や手数料等の無料サービスに加え、スタート時の会費1~2カ月分が無料となったり、プロショップで使える数千円分のクーポン券がもらえたりする。利用者にとっての入会時初期投資を少なくし、フィットネスクラブに通うことへの抵抗感を減らすことがねらいだ。

 退会者数が多くなる3〜4月に、とにかくその時期の利益を度外視してでも入会者数を確保し、会員数を維持させたいクラブの側面がうかがえる。

 近年、男性よりも女性のほうがフィットネスクラブの利用率が高い傾向にある。若者から高齢者まで、利用者の年代が幅広いのも女性の特徴だ。クラブもさまざまな世代の女性をターゲットにしたサービスを展開している。

 女性にとって、未知のフィットネスクラブに一人で通い始めるのは一大決心、なかなか踏み出せない人も多いだろう。そんな女性が勇気を持てるのが「誰かと一緒に通う」こと。

 クラブによっては、友達や家族と一緒ならさらに会費が安くなるペア割や家族割が設けられている。こんな特典を使って始めてみるのもよいのではないだろうか。

プログラムは時代ともに変遷

 世代を問わず人気なのが、ヨガをベースとした運動プログラムだ。関節に負担が少なく、競ったり比べたりするものではないので、マイペースで続けやすい。身体の変化も感じやすく、体調管理としてもおすすめだ。

 さらに、一般的なヨガクラスはもちろん、高温多湿のスタジオで行うホットヨガは、カラダを温めることによる医学的効果をアピールして、女性に好評だ。

 またフラダンスは、女性らしさを意識した美的な踊りが年齢を重ねてからでも始められると評判で、取り入れるフィットネスクラブも増加した。関節を痛めるリスクが低いのに、転倒防止や膝痛の改善などにもよい太ももの筋肉が鍛えられるのだ。

 そして何といっても参加者のモチベーションの持続率が高い。他のフィットネスプログラムとの大きな違いとして、「人に見せる」ものとして成り立つ点にある。初めはエクササイズとして参加していても、ハマると、発表会へと進みたくなる人も多いようだ。

 ダンス系のプログラムが流行の傾向にあるが、近年、若年層に特に人気なのが「ズンバ」と呼ばれるプログラムだ。ラテン系のダンスをアレンジしており、自由度が高く、体力がなくても楽しめ、上達するごとにも楽しめるプログラムだ。

 他には、ファンクショナル(機能的)トレーニングと総称されるさまざまなプログラムがある。筋力、持久力、瞬発力、巧緻性、柔軟性……。小学生のころに行った体力テストを思い出すが、これらの全身体力を高めるトレーニングプログラムだ。

 常に多数の関節、筋肉を同時に働かせて、その名のとおり機能的な動作をトレーニングするものである。身体のバランスを整え、生活やスポーツに必要な全ての体力要素を鍛えるので、「筋肉はつけたいけれど太くはしたくない」や「体力をつけたいけど何をしたらいいかわからない」などという女性にもおすすめだ。

 クラブの運動プログラムも、時代とともに変遷している。これから始めようという人は、あまり気負うことなく興味のあるものにチャレンジしてみよう。「お客さん」なのだから大丈夫。

村上勇(むらかみ・いさむ)

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボール選手を引退後、現・スポーツクラブ「ルネサンス」に勤務。2007年から「メディカルフィットネス+スパ ラ・ヴィータ」のゼネラルマネージャーとして施設運営に携わる一方、トレーナーとして主婦や高齢者、アスリート(サッカーチーム・モンテディオ山形、加藤条冶:スピードスケート、黒田吉隆:レーシングドライバー)、著名人(指揮者・飯森範親など)を幅広く指導。現在は株式会社ドリームゲート代表として、スポーツチーム・アスリート・企業などを指導、運営協力に携わる。

村上勇の記事一覧

村上勇
若年性更年期障害を発症しても妊娠できる!? 大切なのは卵巣機能低下の予防法を知ること
インタビュー「若年性更年期障害」第3回 ポートサイド女性総合クリニック「ビバリータ」院長・清水なほみ医師

第1回:まさか20〜30代で更年期障害!?
第2回:20〜30代の「更年期障害」の治療法は?
更年期障害といえば40代後半から50代の病気と思われがちだが、20〜30代で同様の症状が現れる「若年性更年期障害」の患者も増えている。

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

後藤利夫