舌下免疫療法はルーズな性格の人には向いていない
スギ花粉症に対する舌下免疫療法の相談を受けることができる施設は、舌下免疫療法の治療薬「シダトレン」を製造販売している鳥居薬品のHPから検索できる。自分の花粉症が重度なのか軽度なのか、本当にスギ花粉症なのか、その治療に向くかどうかを調べるため、まず認定登録された医師に受診し治療前のアレルギー検査を行う必要がある。
そのような治療法があると知って、今すぐ病院に行こうと思った人も多いだろうが、実は落とし穴もある。スギ花粉症の免疫療法は、スギ花粉が飛びまくっているシーズンに行うことができないのだ。治療を開始するのは、シーズンの2~3ヶ月前、つまり11月頃から始めるのが一般的で、それ以前に検査を行う必要があり、治療期間は皮下も舌下も2年から5年はかかると言われる。
さらに、毎日服用することが必要な治療法であるため、ルーズな性格の人には向いていない。花粉症が症状として現れていない時期に行う治療のため、つい面倒くさくなり、「まぁ、いいか」としてしまう要因のひとつだろう。
毎日あれだけ辛かったのに、喉元すぎたら忘れてしまい、春を迎えてまた同じように苦しみ悩む――。そろそろ、その悪循環を断ち切ってはどうだろうか。
(文=編集部)