春先の冷えには要注意! 「温活」が花粉症の暴走を防ぐ?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
kafun.jpg

症状が悪化している人は「温活」を

 今年もスギ花粉のシーズンが到来した。街には、「マスクが外せない」と真っ赤に充血した目を瞬かせ、鼻水グスグスで鼻下は赤くただれ、「今年はいつもより症状が重い」と嘆く人であふれている。

 そこで、対症療法ではなく、体質改善を目的として漢方での治療を試みる人も少なくない。春先は気候も温かくなり始めて油断しがちだが冷えは禁物だと、指摘するのは、漢方専門の管理薬剤師。

 「例年より症状が悪化しているという人は、"胃腸の冷え"を疑うべき。胃の水分を手っ取り早く出そうと、体が反応して起きるのが鼻水。体温が1度下がると免疫力は30%低下して、風邪などの感染症やアレルギー症状が出るといわれている」

 これを裏付けるのが、京都大学大学院の人間・環境学研究科、森谷敏夫教授の「温活」だ。"冷え"を予防し、体を温めることで本来生体が持っている免疫力を上げようというもの。花粉症などのアレルギー疾患も含めたさまざまな病気を防ぎ、その症状も改善されるという考え方だ。

低体温によって免疫が低下して花粉症が悪化!?

 健康体の理想体温は、36.55~37.23度といわれている。この範囲は、新陳代謝、酵素や腸内菌など生命活動が活発に働き、健康維持を支える。低体温予備軍となるボーダーゾーンは、36.3~36.4度。

 36.2度以下は低体温だ。体が持っている免疫の働きが低下して、さまざまな症状が現れる。ちなみに、34度以下になると自分で思うように体が動かせなくなり、生命維持が危ぶまれる。森谷教授は「ヒトはとても冷えに弱い生物」と指摘する。

 目安となる理想体温から1度下がると、免疫力ばかりか基礎代謝が約12%、体内酵素の働きが実に50%も低下するという。だるい、風邪気味、寝付けないなど身体の不調を感じるようになり、花粉症などのアレルギー症状も悪化する。

 「例年よりも花粉症が重い」という人は、過労や睡眠不足、不規則な食生活などで低体温気味になっていないだろうか。

身体を冷やすものを避けて「入浴・食事・運動」の温活を

 そこで、有効な「温活」いくつかを紹介したい。

 まず勧めたいのは、入浴で身体の芯から温めること。シャワーで済ませる人も増えてきたが、湯船につかることで副交感神経が優位に働き、快眠も誘う。

 食べ物では、すりおろした生姜で作る生姜湯(市販品でもいい)。流行している生姜レシピを積極的に取り入れてみよう。血行をよくするビタミンEの摂取はカボチャや小松菜などで。ニンニクは、鼻や喉の殺菌作用がある。抗酸化効力のある納豆や長芋も積極的に食べよう。鶏肉はアミノ酸も豊富だ。納豆や味噌などの発酵食品も免疫力アップを助けてくれる。

 一方、避けたほうがいいのは生野菜や果物、冷たい飲料水。身体を冷やす原因になる。

 そして、欠かせないのは適度な運動。運動不足や肥満で筋肉量が少ないと熱生産ができず、結果として低体温を招く。昔から「冷えは万病の元」といわれている。冬が去っても体を温める生活習慣を心がけたいものだ。
(文=編集部)

部下や同僚が「うつ病」になったら? リワークのプログラムの提供施設は全国200以上に拡大
インタビュー「職場でのうつ病の再発を防ぐ」秋山剛医師(NTT東日本関東病院精神神経科部長)

第1回:「障害」が疑われる人の<うつ休職>
第2回:「新型うつ」はどう治す?
第3回:部下や同僚が「うつ病」になったら?
うつ病で休職中の社員が、毎日決まった時間に病院に通い、同じうつ病の仲間とともに再発を防ぐためのプログラムを受けることが「うつ病のリワーク」と呼ばれ注目を集めている。

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

こくらクリニック院長。1963年生まれ。1991…

渡辺信幸

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

後藤利夫