インタビュー「日本初の口臭外来を開設。全国から7000人以上が受診する口臭治療のパイオニア」第1回 ほんだ歯科・本田俊一院長

口臭対策グッズ、舌磨きは効果なし!  健康な人でも1日数回は口臭が強くなる

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口臭で“人生が壊れてしまった”患者さんが元気に

 アメリカでは、90年代に口臭治療ブームが起こったが、当時も今も、第三者が確かに臭いと認めた場合だけ治療が行われている。Aさんのように、奥さんが臭くないといえば、治療されない。

 本田医師は、「健康であっても起こる生理的口臭をコントロールする」「口臭がなくても口臭不安につながる原因について治療する」という2つの治療法を編み出すことで、第三者が認定しない口臭についての悩みを解決することに成功した。

 「ある青年は、中高生の頃から口臭に悩んでいて、口臭を治すために歯医者になった。けれども治らない。しかし、当院の口臭外来に来たら元気になりました。28歳の女性は、思春期からずっと口臭に悩んでいて結婚もできなかった。ところが元気になって、生まれて初めて電車に乗ってコンサートに行かれました」

 「口臭外来の患者さんを診ていて思うのは、虫歯や歯周病で人生がこわれてしまうことはないが、口臭ではあるのだということです」
 
 本田医師は、治療の方法を公開していて、それを学んだ医師がいる全国約300の歯科医院で、ほんだ式口臭治療を受けることができる。提携医院は、ほんだ歯科のホームページにリストが掲載されている。
 
 また、大多数の、ときどき口臭が気になるが、深刻にはとらえていな人たちも「生理的口臭のコントロール」には大いに興味があるだろう。
 
 第2回では、まず口臭の原因をくわしく説明してもらい、さらに口臭についてメンタル的に悩み「口臭外来」にやってくる人たちがどうやって元気になっていくかを訊く。
(取材・文=増澤曜子)

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『もう口臭で悩まない』(アーク出版)

『もう口臭で悩まない』(アーク出版)


昨年12月に上梓された『もう、口臭で悩まない!』(アーク出版)。老若男女を問わず口臭を気にする人は多いが、歯磨き、舌磨きをすれば口臭はきえるのは間違い! など長年の口臭研究から明かされる口臭の真実。口臭の原因は多種多様で、ほんとうの原因はを解決しなければ口臭は消えない。その一方で、過剰に口臭を気にする人も少なくない。こうした口臭に悩むすべての人に人に対しても、診断から最新の医療技術を紹介しつつ実際の治療法も解説した書き下ろしの福音書。

本田俊一(ほんだ・しゅんいち)

日本口臭学会常任理事・指導医、医療法人ほんだ歯科理事長・院長。1980年、山口大学農学部獣医学科卒業後、厚生省(現・厚生労働省)に入省、8年にわたり検疫業務に携わる。業務の傍ら大阪大学微生物病学研究所において腸管感染症の基礎研究も行なう。退官後、大阪大学歯学部に学士編入し、卒業後、歯科医院勤務を経て、95年、ほんだ歯科を開業。97年、医療法人ほんだ歯科を設立。歯科医師として臨床に携わることで口臭に悩む患者の多さを目の当たりにし、「口臭・口臭症」の研究に取り組む。2000年には口臭のデオドラント技術および口臭症治療に関するプロトコル「ほんだ式口臭治療」を確立。口臭に関する第一人者として知られる。

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