不老長寿? 1日80円の「糖尿病治療薬」で寿命が20年延び、健康なら120歳は確実!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今回、米食品医薬品局(FDA)が、はじめて老化を「薬によって改善できるもの」として臨床試験を認めたのは、確かに画期的なことだ。メトホルミンは、数十年にわたって広く用いられてきた糖尿病予防・治療薬であり、臨床例も数多くある。副作用やリスクについて、ある程度判明していることも評価される理由だろう。

 研究者らは、メトホルミンの投薬により人間の老化を20年ほど遅らせる効果があると見ており、「100歳の人は寿命が120歳まで延び、70歳の人は50歳の若さと健康を手に入れられる」と主張する。さらにマウスで寿命が40%延びた効果が人間で再現された場合には、人間の寿命は50%延びる可能性もあると考えられている。

 カリフォルニア州の研究所で老化を研究するゴードン・リスゴー教授は、「老化の速度を落とせれば、老化に伴って発生するすべての病気、がんやアルツハイマー病、パーキンソン病などの発症や進行を抑えることができる。すべてのがんを克服しても、平均寿命は3年ほど延びるだけだが、老化を遅らせることができれば、人類にはるかに大きな恩恵をもたらすだろう」と訴えている。

 アンチエイジング研究の新たな道を切り開き、人類の不老長寿という夢に一歩近づくこの臨床試験。数年後に出てくる結果が非常に楽しみだ。

 しかし、たとえ本当に平均寿命が20年延びたとしても、人は決して「死」を避けられない。病に冒される日が遅くなったとしても、その後の「老い」と「死」は、どのような形でやってくるのか。長すぎる老後は、日本のような少子高齢化社会を招くだけで、国民全員の幸せにつながるのか――。疑問は尽きない。

 不老長寿の恩恵を「持てる人」だけのものにしないためには、多くの難しい課題を解決する必要があるだろう。
(文=編集部)

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太