連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第1回

緊張やストレスでお腹が痛くなって下痢をするのはなぜ? 腸と脳の密接なつながり

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 もう一つ、腸の驚くべき役割として、外敵から身を守る免疫機能がある。免疫細胞には、樹状細胞やマクロファージ、リンパ球などがあるが、全身の免疫細胞の60~70%が腸に集中している。小腸の内側には絨毛とよばれる小さな突起が密集しているが、その絨毛と絨毛の間にパイエル坂というリンパ組織が分布しており、腸の免疫システムの中心となっているのだ。

 腸に免疫機能が備わっているのは、外部からとりこまれた病原菌を排除する必要があるためだ。食物や飲み物、空気などと一緒に、腸の中に有害なものが入ってきた場合、それを排除する仕組みがあり、このような腸の免疫システムは「腸管免疫系」とよばれている。腸管免疫が弱まると、病原菌がたちまち体内に蔓延してしまう。

 逆に、免疫力に異常が起きて、不必要なものにまで過敏に体が反応を起こしてしまうことがある。これがアレルギーだ。

 脳や全身の免疫機能に関わっている腸。その腸内環境が悪くなれば、お腹だけでなく、当然、脳や体にさまざまな不調が起こってくる。腸内環境を整えることが、健康を維持するのには欠かせないのだ。

後藤利夫(ごとう・としお)

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学部卒業。92年、東京大学附属病院内科助手。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック
公式HP http://www.daicho-clinic.com

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後藤利夫
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