「高学歴・高所得・健康」な人ほど「過剰飲酒」に陥りやすい!?

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人生を狂わせる過剰飲酒になる人とは? Fotovika/PIXTA(ピクスタ)

 「酒を飲んでも飲まれるな」とはよく言ったものだが、酒の上でのトラブルは古今東西で枚挙に暇がない。一般的に、名声を得た社会的な成功者や著名人など、分別をわきまえた人は、そのようなトラブルとは縁がないと思いがちだ。だからこそ、そんな人が飲酒に関係した事件やトラブルを起こすとニュースにもなる。

 飲酒に絡んだ失敗が、その後の人生を狂わせるケースも少なくない。

 たとえば、中川昭一元財務相は2009年、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の閉幕後、もうろうとなった状態で会見。会見前の飲酒が批判されて大臣を辞任、同年の総選挙で落選。さらに同年10月、酒と睡眠薬の悪作用で就寝中に急死した。

 中川氏は、自他ともに認める大の酒好きだったが、政界で重要なポストにつくにつれて、酒癖のリスクを注意されることが増えた。しばしば禁酒・断酒を宣言したが、長続きしなかったという。

 国会議員では、民主党の後藤祐一・衆議院議員も今年6月3日未明、泥酔してタクシー運転手とトラブルに。後藤氏自身は、転倒し頭を打つなどの全治1週間のケガを負った。

学歴の高さ、健康状態の良好さがリスクに

 先日、過剰な飲酒のリスクについてある研究結果が、『BMJ Open』(7月23日オンライン版)に掲載された。高収入な中高齢者、いわゆる「成功者」に過剰な飲酒のリスクが高いというものだ。

 英国の慈善機関「Age UK」のホセ・イパルラギレ氏率いる研究チームによると、「中流階級の現象」として、「健康状態が良好で、十分な収入があり、学歴も高く、社会的に活発な人は、有害なレベルの飲酒をする確率が高い」という。

 今回の研究は、イングランドに居住する9000人以上(50歳以上)を対象に、2008~2009年と2010~2011年の2回に分けて実施。ビール1杯(約1パイント=568ml)、またはワイン小グラス1杯を、アルコールの単位として調査を行った。

 男性では週11~25杯、女性では週7.5~17.5杯の飲酒があれば、問題飲酒のリスクが「増えつつある」とされた。さらに、男性で週50杯、女性で35杯を超えていれば、リスクが「高い」群とみなされた。

 その結果、学歴の高さ、健康状態の良好さが、いずれも男女ともにリスクファクターになっていることが判明した。成功している中高齢者の隠れた健康面・社会面の問題だと、研究グループは指摘している。

 今回の研究発表を受けて、シルバー・ヒル病院(米・コネチカット州)のエリック・コリンズ氏は、「豊かな暮らしが問題飲酒のリスクを高める理由として、財政面で十分に酒類を買う余裕があり、なおかつ、飲酒するだけの余暇の時間が豊富にある」という知見を述べている。また、健康に不安がない人は、過剰に飲酒しても自分は大丈夫だと考えている、とも同氏は説明している。

 これは、イギリスやアメリカに限った話ではない。

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