AEDと心臓マッサージを躊躇せずにできますか? 突然の心停止を救うのはあなた!

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 AEDが効果を発揮する心室細動は、もともと狭心症など心臓の異常がある人に多いが、まれに健康な人にも起こる。心臓から血液が送り出されなくなると、数分で脳が重大なダメージを受け、救命できたとしても重い後遺症が残る。

 一刻も早く救命処置をすることで生存率は大幅に上がり、最近の研究でも、救急隊到着前に心肺蘇生が行われた場合は、30日後の生存率が2倍以上だったという報告もある。

 確かに今回の結果は、公共AEDの実効性を証明するポジティブな側面だ。しかし、裏を返せば、本来もっと多くの命が救えるはずだ。

 消防庁がまとめた平成26年度の統計では、心停止が発見されてその場でAEDが使用された場合の救命率は50.2%。これは救命措置が行われなかった場合の4.5倍を超える。ところが、心停止時点を目撃された人のうち、実際にAEDを使用されたのはわずか3.6%に過ぎない。

 公共AEDの絶対数が足りないことや、設置基準に一貫性がないことも一因だが、居合わせた人に知識がなければ、たまたま近くにあっても活用されないだろう。AEDは特に訓練を受けていない人でも使いやすいように工夫されている。

 人命を救う場に巡りあわせた際、あなたは躊躇せずに使えるだろうか。今は、さまざまな機関が講習を行っている。ぜひ、一度参加してみてはどうだろうか。
(文=編集部)

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