女性の病気

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●子宮筋腫

子宮筋腫は、成人女性の10%程度に見られる子宮筋層内の良性腫瘍だ。子宮体部にできることがほとんどだが、無症状・無自覚の場合もある。不妊の原因になる場合もあり、月経困難・不整出血などがある場合は要注意だ。

●不妊症

日本では、避妊しないで正常な夫婦生活があるにもかかわらず2年以内で妊娠しない場合を「不妊症」と呼んでいる。10~20%の夫婦が該当する。原因の男女比は約3:1だが体外受精の普及により差はなくなってきた。

●卵巣がん

主に卵巣の上皮部分に発生する悪性腫瘍。更年期以降に発症することが多い病気で日本でも発生頻度は年々増加している。初期症状が少ないため早期発見が難しい病気だ。早期発見には血液検査で腫瘍マーカ検査をすることが必要だ。

●子宮内膜症

子宮の内膜あるいはそれに類似する組織が子宮内腔以外の組織や臓器に発生し増殖する疾患をいう。発生原因は諸説あるがはっきりしない。3~40代が最も多いが若年化の傾向がある。月経時の疼痛や不妊症の原因だ。

●腟炎・外陰炎

膣には正常菌などによる自浄作用があるが、構成菌種がくずれた場合や性行為などで感染力の強い病原菌が侵入した場合には炎症が生じる。外陰炎はトリコモナス、カンジタ、単純ヘルペスなどの感染による病気で疼痛や水疱の症状が現れる。

●子宮がん

子宮の粘膜にできるガンで、子宮頸部にできる「子宮頸がん」、子宮体部にできる「子宮体がん」という。日本では80パーセント以上が子宮頸がん。4~50台に多く発生していたが性行為との関連から若年化が著しくなっている。

●月経不順

月経は、卵巣から分泌されるホルモンによってコントロールされているが、子宮に異状があったり卵巣が機能障害になった場合、月経の異常周期や不整出血がある。年齢帯によって原因や治療法が違ってくる。

●更年期障害

更年期とは「生殖期(性成熟期)と非生殖期(老年期)の間の移行期」をいい、年齢として約45歳から55歳にあたり閉経の前後約5年間がその時期に当たる。閉経に伴う女性ホルモンのバランスが崩れることが原因とされ、体だけでなく精神的にも症状が出る。


●閉経後骨粗鬆症

骨粗鬆症とは骨の量が少なくなり内部がスカスカになり、そのため骨が脆(もろ)くなり骨折しやすくなった状態をいう。ホルモンの関係により女性に多い疾患だ。閉経により女性ホルモンが減少することが骨粗鬆症を発症しやすくする。

●老人性腟炎(萎縮性腟炎)

高齢化社会を背景に著しく増えている病気に老人性腟炎がある。腟の中には乳酸菌などの正常菌が多くいるが、閉経に伴い正常菌が少なくなり悪玉菌が多くなる。その結果、膣炎になることを老人性膣炎という。

●月経(正常な月経)

正常な月経は約30日間隔の一定周期で卵巣からのホルモンによってコントロールされている。妊娠・出産という大切な機能を担うための機能と言える。体の成長に合わせ、13歳前後で初潮を迎える。

●胞状奇胎(ほうじょうきたい)

妊娠直後より胎盤や卵膜を作る絨毛(じゅうもう)細胞が異常に増殖し、子宮内部に水泡状の奇胎が増殖する病気だ。胎児は形成不全になるか妊娠のごく初期に生育不全になる。妊娠性疾患のため、予防は妊娠しないことになる。

●流産

受精卵が分割しながら卵管から子宮の中へ入ってきて、子宮内膜に捕まえられて着床という現象がおき、妊娠といえる状態になる。流産とはその着床した妊卵(受精卵)が子宮の外へ出てしまうことをいう。原因としては母体側・胎児側の双方がある。

●乳腺炎

乳腺組織に炎症を起こしたもので、原因としては細菌感染がある。授乳を始めて2,3週間後に発生する急性乳腺炎と、慢性化しやすい乳輪下膿瘍が代表的だ。細菌感染ではないものはうっ帯性乳腺症といい乳汁が滞留して乳管を閉塞し炎症を起こすものだ。

●乳腺症

乳腺症は「おっぱいの老化現象」で一般的な病気ではない。年齢に伴うホルモンの不均衡による器質的変化だ。妊娠中絶や出産経験が少ない、授乳経験がない人などに多い傾向がある。またストレスや食生活も影響を与える。

●乳がん

乳房にできるがんで、日本人女性では胃がんに次いで多いがんだ。毎年約3万人が乳がんになるといわれている。出産経験や生活習慣が発症の傾向に影響する。しこりによって発見される場合が多いため定期的な触診が必要だ。

若年性更年期障害を発症しても妊娠できる!? 大切なのは卵巣機能低下の予防法を知ること
インタビュー「若年性更年期障害」第3回 ポートサイド女性総合クリニック「ビバリータ」院長・清水なほみ医師

第1回:まさか20〜30代で更年期障害!?
第2回:20〜30代の「更年期障害」の治療法は?
更年期障害といえば40代後半から50代の病気と思われがちだが、20〜30代で同様の症状が現れる「若年性更年期障害」の患者も増えている。

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

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日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

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新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

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