難治性のむちうち症を改善 前編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善

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難治性むちうち症が改善!

 難治性のむちうち症に悩む患者や家族に朗報である。

 東京脳神経センター(理事長・松井孝嘉)の研究チームが、これまで原因不明で治療法がなく多くの患者が回復をあきらめていた難治性のむちうち症患者に、入院の上で松井医師が確立した独自の治療を行なったところ、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの精神症状が回復したとして、その成果を論文にまとめ発表したのだ。(BMC Musculoskelet Disord)

 その治療とは、首の後ろの複数のポイントに低周波電気と遠赤外線をあてて、筋肉のコリをほぐすだけ。1回15分か25分で、1日2回、1カ月半程度続けるものだ。

むちうち症で全身の不定愁訴に悩まされる

 むちうち症とは、首が鞭のようにしなることで起こる頸椎の捻挫で、自動車の追突、衝突、急停車などの事故で発生することが多い。正式には、「頸椎捻挫」あるいは「外傷性頸部症候群」「頸部挫傷」などと呼ばれる。通常は、首が痛い、回らない、などの症状が出る。事故に遭遇した場合、ショックで直後には症状が自覚されないこともあるが、2~3日後までには出るので、なんでもないと感じてもまずは受診したほうがいい。

 捻挫であるので、手首や足首などと同じように、まずは出来るだけ頸を動かさないようにし、自然治癒させるのが治療となる。軽傷なら2~3日、多くは1~3週間で症状が消える。

 しかし、症状が長期化する例もある。手足の捻挫ならば、痛みなどの症状は、その部分だけに起こる。しかし、むちうち症の場合は、肩こり、頭痛のみならず、めまい、動機、吐き気、胃腸障害、視力異常、口渇感、多汗症、冷え症、不明熱、血圧不安定、全身倦怠感のように全身の不定愁訴が現れる。さらには不眠、うつ状態、強迫観念、焦燥感など精神症状が現れることもある。しかし、そのメカニズムは不明であり。エックス線やMRIで撮影しても異常を見つけることができない。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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