日本初の『胃弱外来』開設」前編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善

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大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善の画像1

原因がわからない胃の不快感はある病気の可能性が!

 2019年1月、巣鴨駅前胃腸内科クリニックに日本初の「胃弱外来」が開設された。

 この巣鴨駅から2分という至極便利な立地にある当クリニックの理事長であり、日々、診療にあたっている神谷雄介院長は、「胃弱」に悩む患者が多いことから「胃弱外来」の開設にふみきったという。

 神谷院長は「胃弱」に悩む人たちの苦労を語る。

 神谷「巣鴨という土地柄、高齢の方が多いという印象があるかもしれませんが、『胃弱』に悩み来院される患者さんは若い方も多いのです。胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があって、いくつもの病院を受診し検査を受けたが異常がなく、『何でもない』『気のせいですよ』と言われて、どこに行けばいいのかと困った末に、来院される患者さんがかなりおられます」

ピロリ菌を除菌しても「胃弱」は治らない

 「胃弱」とは、胃のむかつき、吐き気、胸やけ、痛み、すぐ満腹になり食べられない、もたれ、はりなどの不調に悩まされる状態だ。胃がんや胃潰瘍は細胞や粘膜などに目に見える異変がある器質性の疾患だが、「胃弱」はそれがなく、『機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:以下FD)』と呼ばれる。さらに、胃液や胃の中のものが胃から食道に逆流する『胃食道逆流炎症』(Gastro Esophageal Reflux Disease:以下GERD)も「胃弱」に含まれる。

 そもそも強い酸性の胃酸が分泌される胃内には、細菌はいないと長い間考えられてきたのだが、1980年代になって胃粘膜に生息するヘリコバクター・ピロリ菌が発見された。

 さらに研究が進み、ピロリ菌が胃がんや胃潰瘍の原因であることがわかり、保菌者の胃からの除菌が始まる。2013年には保険適用となり、健康診断などで見つかったピロリ菌は薬を服用して除去されるようになった。ピロリ菌を持つ人が減ることで、胃の不調を訴える人は減ると考えられていたが、予想に反して胃弱の患者さんは減らなかったのだ。

 神谷「ピロリ菌除去によって、胃の不調が治るかどうかは除菌後1-2年様子をみないとわからないこともあります。また、そもそもピロリ菌感染が必ずしも胃弱の原因とは限らず、除菌と合わせて胃弱症状に対しても治療を行うことで症状を改善していきます」

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