インフルエンザを甘く見てはいけない 合併症リスクを指摘、予防接種徹底を

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インフルエンザの合併症とは?

 推定患者数を発表している「薬局サーベイランス」によれば、全国のインフルエンザ患者数は約168万人(2019/1/7~2019/1/13)に上ったという。直近の2/12~18(第7週)は前週の約102万人から約47万人に減少し、ピークは越えた。ただ、インフルエンザの猛威が収まっても油断してはならない。

 先月20日、気象情報会社「ウェザーニューズ」は1都14県(関東全域と静岡、愛媛、山口、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本)でスギ花粉の飛散が本格化したと発表。今年の花粉飛散量は、前年比で群馬県6.83倍、神奈川県5.64倍、東京都4.26倍、長崎県3.13倍であり、前年を大きく上回る。スギ花粉の飛散ピークは東日本や西日本で3月中旬頃だという。

 このような飛散状況なら、「インフルエンザ花粉症」に悩む人が悲鳴を上げても当然だ。

 鼻づまり、だるさなどインフルエンザと花粉症では似た症状もある。また、インフルエンザに罹ると、喉の免疫として働く繊毛が損傷を受け、ウイルスや花粉を排出しにくくなるため、花粉症の症状が悪化しやすいのだ。

インフルエンザ罹患による炎症が脳梗塞の発症リスクを高める?
 インフルエンザが他の疾患にどのように影響するかという研究がある。

 インフルエンザに罹患すると脳梗塞や頸動脈解離を発症するリスクが高まる可能性があるとする2件の研究成果が、国際脳卒中学会(ISC 2019、2月6~8日、米ホノルル)で発表された。

 まず、米コロンビア大学のAmelia Boehme氏らはニューヨーク州全域の入院患者および外来患者のデータベースを用いて、2014年に脳梗塞を発症した男女3万912人(平均年齢71.9歳、男性49%)を対象に調査を実施した。

 その結果、インフルエンザ様疾患の罹患から15日間にわたり、脳梗塞リスクが約40%上昇した。脳梗塞リスクはこの期間が最も高く、時間の経過とともに低下したが、最大で1年間続いていた。

 また、インフルエンザ様疾患と脳梗塞発症との関連は、性別や住居地域(都市部と地方)、人種(白人と黒人)による差はみられなかった。

 Boehme氏は「脳梗塞リスクがもともと高い人は、インフルエンザの罹患が発症のきっかけになる可能性がある」と指摘する。ただし、この研究はインフルエンザの罹患で脳梗塞リスクが高まることを確実に証明するものではない。

 専門家の一人で米レノックス・ヒル病院のSalman Azhar氏は、「インフルエンザに罹ると感染症に伴う炎症が脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくする。しかも、そのリスクが数カ月の長期にわたるため、予防接種が重要だ。インフルエンザの罹患後に患者を慎重に観察する必要がある」と、述べている。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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