なぜ牛のレバ刺しを食べてはいけないのか~新鮮な肉ほど危険!

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生の肉には危険がいっぱい!

「あかんやつ…1.100円」――通称・レバ刺しを隠語表示(メニュー掲載)で提供したとして、京都市内の焼肉店『ちりとり鍋 ごっこや』の男性経営者(43)が逮捕された。

 牛の生レバーを提供する際は「十分加熱する必要がある」点を客に説明しないと、食品衛生法違反(懲役2年以下、罰金200万円)に問われる。今回逮捕された経営者は、商品名を「焼かなあかんやつ(という意味)」と弁明し、容疑を否認しているが、それはやはり詭弁というものだ。

 京都府内では、別の2件の飲食店でも生レバーの提供を行なったとして逮捕者が出ている。うち1店では昨今のインスタバレを敬遠してか、商品名(黒毛和牛炙りレバー)の横にわざわざ「写真NG」と付記する確信犯ぶりだった。

焼肉酒家えびすの死亡事件がきっかけに

 牛のレバ刺し提供が法律で禁止されたのは2012年以降のことだ。法改正のきっかけは、前年4月に『焼肉酒家えびす』の富山・福井・神奈川の各店でユッケなどを食べた客117人(同年5月15日時点)が「腸管出血性大腸菌O111」による食中毒に見舞われ、うち5人が死亡・24人が重症に見舞われた事件の影響だ。

 同件では、被害者の96%に当たる客がユッケを食べていた。また、食中毒の発生エリアが広範囲に渡っている事実から、原因菌は前掲『えびす』で発生したものではなく、配送前の時点で肉に付着していた「腸管出血性大腸菌O-111」と判断された。

 家畜やヒトの腸内にも存在する大腸菌の大半は無害だが、なかには「病原大腸菌」と呼ばれて下痢や消化器症状の合併症を引き起こすものもある。腸管出血性大腸菌の場合、さらに菌の成分によって分類されるが、その代表例が近年なじみのO157やO111である。

 腸管出血性大腸菌に感染し、後遺症によって罹患から19年後に死亡したケースもある。1996年7月に起きた腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒で罹患した女性は、その後遺症の腎性高血圧を原因とした脳出血によって2015年秋に亡くなった。

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