学業において学生同士の交流は重要
それでもSmith氏は、同誌のプレスリリースで、「この結果は大学の講師が不安感の強い学生に手を差し伸べ、学生同士の交流を促す一助となるものだ」と強調。
また、「学業において学生同士の交流は重要だ。学生たちが誰と交流しているかを講師が知ることは、講義内容を計画する上で有益な可能性がある」と説明している。
さらに、Smith氏らは論文の中で「この研究では、学生が身体的または精神的、社会的に、居心地が良いと感じる座席を選ぶことが分かった。このことは尊重されるべきだ」と指摘。
さらに「もし、講師との直接的な交流に対する不安感から逃れるために後方に座っている学生がいても、無理やり前方の席に移動させることで得られるメリットはないと考えられる」と述べている。
その上で、同氏らは、学生には自分で好きな席を選ばせながら、不安感を抱かせずに講義に積極的に参加してもらえるような方法を取り入れることを提案している。
(文=編集部)