インタビュー「炭酸美容とはなにか?」後編:メディオン美容皮膚クリニック院長・日置正人氏

美容界で異彩を放つ「炭酸ジェルパック」とは?細胞からのアンチエイジングとケアが大切

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「炭酸飲料」と「炭酸浴」の美容効果は?

 今世の中には炭酸を利用したさまざまなヘルスケアがある。痩身や疲労回復などあらゆるアプローチがある。こうしたアプローチはすべて効果があるものなのか? 日置医師に認知度の高い2つのケア、「炭酸飲料」と「炭酸浴」について聞いてみた。

 「かつて『炭酸飲料は体に悪い』と言われたことがありました。これは炭酸飲料に含まれている糖分が体に悪いだけのことです。コーラ、サイダー、炭酸ジュースなどの清涼飲料水に含まれている糖分は飲料の約1割とも言われますから500ccでは50グラムの糖分になります。しかも、さわやかな飲み口なので甘みを感じにくい。大量の糖分を摂取することになってしまいますね」

 と体に悪いのは過剰な「糖分」だという。その上で「最近は甘みの無い炭酸水がだいぶ出回っており、胃・結腸反射が促され、美肌の大敵である慢性の便秘が改善したり、食事と一緒に炭酸水を飲めば食事量の抑制になり、ダイエットの効果があるなどといわれます」と説明する。

 「スポーツの世界を見ると、アスリートたちが試合後に炭酸水を飲む習慣が広がりつつあります。この効果については十分な臨床データがあるとは言えませんが、炭酸水を飲むことによって体内に発生した炭酸ガスが酸素を効率よく呼び込み血流をよくすることで疲労回復につながるからだと考えられます」

 炭酸浴については次のように説明する。

 「昔からその健康増進効果が期待されていたのが、炭酸泉での入浴です。特にヨーロッパなのでは、高血圧や動脈硬化などに対して血流の改善することで症状の改善が期待できるので、冷え性の改善、疲労回復、肩こり腰痛、神経痛などの痛みの緩和などの効果があるとされています」

 そして「ドイツなどでは、温泉に炭酸が溶け込んだ炭酸泉は治療効果がある療養泉として、保険診療が求められているほどです。ちなみに1000ppm以上の炭酸ガスを含むものは、『高濃度炭酸泉』と呼ばれています。安全性を考えると限度がありますが、炭酸泉は炭酸ガスの濃度が高いほど効果が高いと考えられています」と日置医師。

 「肌の美容を考えたとき、基底細胞を元気にすれば、あれこれと対症療法に苦慮しなくても、本来私たちが持っている肌の機能を十分に引きだすことができます。炭酸によって血液中から酸素をどんどん細胞へと供給し、細胞内のミトコンドリアがせっせとエネルギーを作り出すことで、細胞レベルでのアンチエイジングが可能になるのです」
 
 日置医師は炭酸医療から炭酸美容、さらには細胞レベルでのアンチエイジングに取り組もうとしている。
(文=編集部)


日置正人(ひき・まさと)
医療法人紘祥会理事長。日置クリニック院長。1981年、大阪市立大学医学部卒業。88年、大阪市立大学大学院医学研究科卒業。その後、城東中央病院内科部長を経て、93年、日置医院を開設。皮膚科・小児科・内科での診療の傍らアトピー性皮膚炎、円形脱毛症、美容に至るまで幅広い研究活動を展開、一般臨床医の立場から創薬を目指す。
「炭酸パック(CO2ジェル)」の開発者として知られ、美容皮膚、育毛などのアンチエイジングの分野で独自の理論を展開、数々の実績をあげている。著書に『炭酸美容術』(幻冬舎)、『ミトコンドリア不老術』(幻冬舎)、『20分で素肌美人になる』(現代書林)、『日置博士の新育毛理論 「脱毛因子ブロック」で髪はよみがえる!』(現代書林)などがある。

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