連載「頭痛の秘密がここまで解き明かされてきた」第24回

危険な猛暑による熱中症と頭痛の関係〜熱中症予防の3つの基本

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熱中症の基本的な予防策は?

 特に、熱中症ガイドラインでは、35度を超えた場合には、屋外での運動は原則中止を推奨しています。このような気温では、早めに室内の涼しいところで、保冷剤を首の血管や脇の下など太い血管の通るところに当てて体を冷やしてください。

 水分は経口補水液やスポーツドリンクなどをゆっくりと、時間をかけて補給してください。急に大量の水分の取り過ぎると、逆に体の体液が薄まってしまい「水中毒」と呼ばれる症状を来すことにもなります。

 一番の予防は、外気温が35度を超える状況では、むやみに外出が避けることが大事です。同時に、35度を超えた時、気象庁が高温注意情報を発表しています。これらを目安に屋外活動を行うことも重要です。

 以上のことをまとめると――

①外気温が35度を超える状況では、むやみに外出、屋外での活動を避ける。
②保冷剤をうまく活用して、炎天下での活動では、つねに首や脇の下を冷やす。
③汗が出る量に合わせて、水分はこまめに、経口補水液やスポーツドリンク補給する。

 今回は、猛暑の夏にも頭痛が起こることについてお話ししました。筆者も留学中、アメリカで最も気温が高い場所として知られるデスバレーに行った時、40Cを越える灼熱の経験を思い出しました。それから十数年経って、日本のいろいろな場所で40度を超える気温が観測されるとは思いもよりませんでした。

 今年の夏は、まだしばらく危険な気温の夏が続きます。今回お話ししたことを守ってもらい、みなさんが楽しい夏休みを過ごされることを期待します。
(文=西郷和真)

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西郷和真(さいごう・かずまさ)

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授、近畿大学医学部附属病院神経内科。1992年、近畿大学医学部卒業。近畿大学附属病院、国立呉病院(現国立呉医療センター)、国立精神神経センター神経研究所、米国ユタ大学博士研究員(臨床遺伝学を研究)、ハワードヒューズ医学財団リサーチアソシエイトなどを経て、2003年より近畿大学神経内科学講師および大学院総合理工学研究科講師(兼任)。2015年より現職。東日本大震災後には、東北大学地域支援部門・非常勤講師として公立南三陸診療所での震災支援勤務も経験、2014年より現職。日本認知症学会(専門医、指導医)、日本人類遺伝学会(臨床遺伝専門医、指導医)、日本神経学会(神経内科専門医、指導医)、日本頭痛学会(頭痛専門医、指導医、評議員)、日本抗加齢学会(抗加齢専門医)など幅広く活躍する。

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