少量の酒は下戸よりも長生き? 健康的な適量は、缶ビールで週に1~3杯

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少量飲酒者の生活習慣がポイントか?

 この結果について、Kunzmann氏は「少量の飲酒が健康に有益であることを証明するものではない」と強調し、「少量飲酒者は高収入で、健康的な食生活を送り、運動量が多い傾向が見られ、これらの要因が余命の延長をもたらした可能性」を指摘している。

 では、適度な飲酒で心疾患リスクが低減したとするこれまでの研究結果をどう解釈すべきなのか?

 専門家の一人でビクトリア大学(カナダ)のTimothy Stockwell氏は「多くの研究はある時点の飲酒状況に基づき解析されており、以前は飲酒していたが健康上の理由などで禁酒した人も『全く飲酒しない人』に含まれていた可能性がある」と指摘する。

 なお、同氏がこのような点を考慮して実施した研究では、中等量の飲酒による健康へのベネフィットは消失したという。Kunzmann氏もこの考えに同意しているが、今回の研究では対象者に尋ねた生涯の飲酒量に基づいて解析したと話している。

 少量飲酒の有益性を示した今回の結果について、Kunzmann氏は慎重な解釈を求めており、飲酒習慣のある人は飲酒量を最小限にとどめることや、健康面でのベネフィットを期待して赤ワインを毎晩2杯以上飲むのは止めた方がよいと助言している。

 Stockwell氏も「少量飲酒の有益性を裏付ける科学的根拠に基づいたコンセンサスはない」と強調し、健康に良いかもしれないという理由で飲酒量を増やしてはならないと話している。
(文=編集部)

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

大阪大学大学院言語文化研究科教授。米国ウィスコン…

杉田米行

一般社団法人日本薬業研修センター漢方講座執筆・編…

笹尾真波

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

後藤利夫