結婚が健康に有益である理由は?
この研究結果についてMamas氏らは「婚姻状況が心臓病や脳卒中、これらの疾患による死亡の独立したリスク因子である可能性が示された」と話している。
ただし、この研究は因果関係を証明したものではなく、「今後は婚姻状況が不健康な生活習慣や心血管リスク因子の代替マーカーとなるのか、婚姻状況そのものがリスク因子であるのかを検討する必要がある」と付け加えている。
なお、結婚が健康に有益である理由にはさまざまな説がある。
たとえば、健康面で問題が生じた場合、配偶者がいると早期発見や早期治療につながりやすい。
また、結婚している人は積極的に治療を受け、服薬アドヒアランス(遵守)に優れるほか、経済的に安定し、心身が健康で幸福な状態(ウェルビーイング)にある可能性が高く、交友関係が広い人が多いと考えられ、これらが結果的に健康に好ましい効果をもたらしている可能性があるという。
(文=編集部)