シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第17回

『ブラックペアン』手術支援ロボットのトラブル救った二宮和也の発想とは?

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医療で大きな意味を持つ看護師の言葉や行動

 もうひとつ、今回ぐっと来たのは、ピュアに患者の一番近くでケアを行う看護師花房美和(葵わかな)の言葉でした。インパクトファクターなんて全く関係のない花房が、患者さんが元気になる結果だけを喜び、よくわからないけど患者さんが良くなればそれでよい、と語るシーンはドラマの中でははっとさせる場面でした。

 オペ室でもそうですが、医師は看護師のヘルプなしには円滑に仕事はできません。看護師は単純に医師のヘルプではなく分業であって、医師と看護師の信頼関係は治療を進めるためには必須なのです。

 医師と看護師は医療に対する知識は共通していても、やるべき仕事は全く別です。そして最も患者さんの近くにいるのが看護師なのです。入院患者さんを担当医が24時間監視することは不可能ですが、看護師さんからの報告を受けていれば、ほぼその方の24時間を把握することが可能になるのです。時に、看護師からの素朴な質問で、道が開けたりすることもあるのです。

 もちろん、ベテラン看護師の研修医いじめは実際に起こります(笑)。優しく誘導してくれる看護師もいれば、研修医の自信のない指示に対し「本当にそれでいいの~?」なんて、意味深発言をしてきたりする人もいたりして。研修医あるあるですね。

 それにしても相変わらず、カトパン演じる治験コーディネーターの怪しくていやらしい雰囲気もすごい!とても演技がうまいと思いませんでしたか?ニノともエッチな雰囲気で会食していて、これでもかってほどぶれない治験コーディネーターの演出でした(笑)。

 そろそろブラックペアンも後半戦です。ついにオペ中のミス?と思われる体内に残されたペアンの真相に迫っていくようです。ニノ(渡海)の私生活も見えてきそう~。
(文=井上留美子)


『ブラックペアン』手術支援ロボットのトラブル救った二宮和也の発想とは?の画像2

井上留美子(いのうえ・るみこ)
松浦整形外科院長
東京生まれの東京育ち。医科大学卒業・研修後、整形外科学教室入局。長男出産をきっかけに父のクリニックの院長となる。自他共に認める医療ドラマフリーク。日本整形外科学会整形外科認定医、リハビリ認定医、リウマチ認定医、スポーツ認定医。
自分の健康法は笑うこと。現在、予防医学としてのヨガに着目し、ヨガインストラクターに整形外科理論などを教えている。シニアヨガプログラムも作成し、自身のクリニックと都内整形外科クリニックでヨガ教室を開いてい。現在は二人の子育てをしながら時間を見つけては医療ドラマウォッチャーに変身し、joynet(ジョイネット)などでも多彩なコラムを執筆する。

シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 バックナンバー

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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