シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第17回

『ブラックペアン』手術支援ロボットのトラブル救った二宮和也の発想とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

手術支援ロボットの緊急事態をニノは予想していた!?

 今回、ネスパという造血剤を使って自己血貯血を行った結果、輸血回避をして、手術支援ロボットダーウィンでオペを成功させました。実際にはダーウィン=ダヴィンチ、ネスパ=ネスプです(笑)。

 ダヴィンチ手術の利点は小切開で低侵襲、といったところでしょうか。小さい組織を扱う時の手ぶれもなくなるので、より正確で傷も小さく、出血も少量、術後の痛みも少ないということです。術者はずっと立ちっぱなしのオペを回避でき、手術着もいらずメンタル的にもストレスが少ない様です。

 2018年には一気に10件以上のダヴィンチ手術が保険適応になりました。2016年9月時点で日本での導入台数は237台です(日本ロボット外科学会による)。

 10年以上前に私の患者さんに、肺の裏側の良性腫瘍をダヴィンチ手術で摘出した方がいました。当時は完全に自費で高価な治療でしたが1週間ほどでけろっと退院してきて、傷も小さくて、肺の裏側までいじったの?と若干意味が分からないな……と思ったことを覚えています。

 実際のダヴィンチ手術では、故障やアクシデントなどに備えて開腹手術へ即時に切り替えられるスタッフと設備の配置が義務づけられています。ドラマでは不規則抗体を持っているため輸血ができないという設定でした。この難題を乗り越えたのがニノが準備していた自己血貯血でした。

 整形外科の人工股関節置換術などでも、自己血貯血は行っています。オペ日の三週間前より毎週200㏄ほどの自分の血を瀉血して溜めていくのですが、瀉血前に貧血状態だと取れませんので、造血剤(今回で言う治験薬ネスパ)を使用して臨むことがあるのです。

 そして術前に貯血した血を、術後より患者本人に戻すことで出血に対する対応をしていくのです。できる限り輸血をしないで大手術を乗り切るための手法です。前回のブラックペアンを見ていて、なんで私がそこに気が付かなかったかなあ~と思ってしまいました。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆