中高年世代が財産の75%を失うと「死亡リスク」が1.5倍に! 日本の自己破産件数は年間約7万件

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財産の75%を失うと「死亡リスク」が1.5倍に(depositphotos.com)

 世界指折りの大富豪にも、夕飯にありつけない貧乏人にも、人生が修羅場なのは変わりない――。全財産を失う過酷な試練と苦悩を吹っ掛ける。寿命も健康も希望も脅かす。それが「財産ショック(negative wealth shock)」という名の修羅場らしい。

 米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部のLindsay Pool氏らの研究チームは、中年期に貯蓄、不動産、株などの財産のほとんどを失う「財産ショック」を経験すると、余命が短縮する可能性があるとする研究成果を『Journal of the American Medical Association』4月3日号に発表した。

「財産ショック」で死亡リスクが1.5倍に!

 Pool氏らは、財産ショック」が招く経済的な損失による健康への影響が大きい中高年層に着目。米国の前向きコホート研究である「Health and Retirement Study」のデータを活用し、2年間に財産の75%以上を失う「財産ショック」の経験と全死亡リスクとの関連を検討した。

 その対象は、1994年の研究開始時に、51~61歳だった男女8714人(平均年齢55歳、女性は53%)が保有していた、貯蓄、退職金、住宅、車、事業資金、投資などの資産。追跡期間は20年間。その分析結果を見てみると――。

 追跡期間中に「『財産ショック』を経験した人」は2430人(約28%)。「安定的に財産がある人」は5535人(約64%)。「財産がない資産貧困の人」は749人(約8%)。そして追跡期間中の「1000人当たりの死亡率」は、「『財産ショック』の経験者」は65人、「安定的に財産がある人」は31人、「資産貧困の人」は73人だった。

 つまり「安定的に財産がある人」と比べると、その死亡率は、「『財産ショック』の経験者」は1.5倍も、「資産貧困の人」は1.7倍も高いことになる。ちなみに「財産ショック」が奪った平均金額は約10万ドル(約1066万円)だった。

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