「ジャガイモ・タマネギ・ブロッコリー」嫌いな傾向は?
たとえば、「ジャガイモ嫌い派」の雇用形態を見ると会社経営者や役員が約8%を占め、平均値の約2倍という割合から「エリート志向」が多いことが読み取れた。
また、ワークバランスの価値観に関しては、「タマネギ嫌い派」は「プライベート重視」の回答率が約40%を数え、全体平均よりも15%多かった。実際の勤務時間も「8時間未満」の「タマネギ嫌い派」が約48%と半数に迫り、平均値よりも8%も多いという特徴を見せた。
一方、現実の勤務時間を前にした場合、自分の理想と実態のギャップに悩み、本音は「働きたくないけど働いている!?」のでは……。そんな性根が垣間見れたのが「ブロッコリー嫌い」と回答した人々である。
彼らの場合、「10時間以上働いている」との回答率が約20%あり、全体平均よりも7%多かった。では、彼らに「理想の1日平均勤務時間はどれくらい?」と問うと「4時間までしか働きたくない」人が約20%にも上り、こちらも平均値より7%増だった。
妊娠初期に野菜を多く食べると子供は喘息になりにくい
以上、3種の野菜嫌いから読み取れた「出世志向」や「労働意欲」の傾向性、職場での人間観察にも応用できるかもしれないが、今回もう一つ紹介しておきたいのがフレッシュマンもフレッシュマン、まだこの世に生まれてもいない「妊婦の子」と健康をめぐる新知見である。
新年度スタート早々の6日、国立成育医療研究センターなどの研究チームが公表したところによれば、以下のような知見が得られた。
妊娠初期に野菜を多く食べた妊婦の子どもは、将来、野菜量が少なかった妊婦の子どもに比べて「2歳になった時点」の喘息発症率が減少する(4割低い)傾向が分かった。
これは2010年5月~2013年11月に同センターを受診した妊婦のうち310組の母子に関して、母親側の喘息歴の有無などを考慮しつつ分析調査した結果だ。
具体的には、妊娠16週までの野菜摂取量が最少(1日あたり78g)の組に比べ、最多(同286g)の組の子どもは2歳時での喘息(息がゼーゼーしたり、胸がヒューヒューする等の症状)発症率が約4割低かったという。
とりわけ種別では、葉酸の多いもの(ホウレン草、アスパラガス、春菊等)や、アブラナ科(キャベツ、白菜、ブロッコリー等)で減少傾向が強く、妊娠中後期の摂取量との関係は別段認められなかった。
ちなみに厚生労働省が推奨し続けている摂取量は「野菜は1日に350g」であり、人より栄養意識が高めと思しき上記の妊婦層でもその基準値を満たしていない点がやや気にはなるが……。
(文=編集部)