猫からの感染症で60代女性が死亡 厚労省「ペットとの濃厚な接触は避ける」よう注意喚起

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人獣共通感染症(動物由来感染症)対策の3原則

 国立感染症研究所・獣医科学部によると、人獣共通感染症(動物由来感染症)対策の3原則がある。

●原則1:宿主動物対策
 ヒトへの感染の記録がある病原体(微生物)は1400種類以上もある。そのうちの840種類以上が固有の動物種を自然宿主としている。宿主のうち犬や猫は、ヒトとの強い絆で結ばれているが、過剰・濃密な接触を控えるのが賢明だ。また、リス、ビーバー、ネズミなどの齧歯目の感染症は、研究や調査がほとんど行われていない場合が少なくない。ウサギなどの学校飼育動物は、重い基礎疾患があったり、免疫抑制療法を受けている飼い主などへの易感染性に十分留意しなければならない。

●原則2:伝播対策
 病原体の伝播は動物から直接ヒトにうつる直接伝播(接触、咬・掻傷、吸入、糞口伝播など)と、動物とヒトを媒介する間接伝播(水系・土壌汚染、吸入、ベクター、食品など)がある。直接伝播は、個人的な衛生管理によってかなり防げる。だが、間接伝播は動物を感染源として認識するまで時間を要するので、診断、治療、拡散防止が遅れやすい。医療・検査体制などの基盤整備が急がれる。

●原則3:侵入阻止対策
 日本は、温帯に位置するため動物や病原体の活動期間が短く、島国であるため陸生哺乳類の侵入が限られる。その結果、国外からの人獣共通感染症の侵入を妨げる自然のバリアーとなっていた。だが、最近は、世界各地から各種の野生動物がペットとして輸入されることから、自然のバリアーが人為的に破壊されただけでなく、人畜共通感染症の脅威への警戒心が薄れている。このような現実を知り、新たな認識と注意が必要だろう。
 
 感染を防ぐ特効薬も万能薬もない。愛らしい犬や猫との濃密な接触をできるだけ控えつつ、健康管理に万全を期しながら、予期しない感染に注意しよう。
(文=編集部)

*参考:国立感染症研究所「人獣共通感染症」

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