頭皮用ブラシで「ペタンとした根元」が即ふんわり!
頭皮用洗浄ブラシには、もうひとつおすすめの理由があります。それは、髪の根元が立ちあがり、ふんわりボリュームのあるスタイルがつくれる点です。
じつは、こんなことを語る私も、ある時期まで「髪が傷みそう……」と使用を控えていました。でも、あるとき有名な毛髪診断士の方を取材した際、「頭皮用洗浄ブラシを使うほうが、髪がふんわりしますよ」と言われたのをきっかけに使用してみることに。
すると、その日のドライ後、根元がふんわり立ち上がり、今まで気にしていたペタンコ髪が一発で解消したのです。
先ほども説明した通り、年齢を重ねても皮脂が過剰に分泌する原因はたくさんあります。また、トリートメントやスタイリング剤、ヘアカラー剤が、頭皮や髪の根元に残留していることも非常に多いのです。
油分のミルフィール状態がペタンコ髪の原因かも
トップがペタンとする理由の1つに、根元の「脂汚れ」があります。シャンプーの界面活性剤やスタイリング剤に含まれる油分、頭皮から自然に出る皮脂など、脂が脂の上に重なることで、髪の根元は脂まみれになっています。
すると、油分の重みに根元が負けて、ペタンとしてしまうのです。また、皮脂汚れによる毛穴詰まりは、生えてくる髪をゆがませるため、細毛を誘発します。
これらの脂汚れを、頭皮専用ブラシなら、きちんと掻き出すので、髪の根元のべた付きや汚れによる毛穴塞ぎが解消されて、髪1本1本が真っ直ぐに立ち上がるというわけです。
シャンプー前の乾いた状態のとき、ブラシやくしでとかすのも、汚れを浮かせる効果があります。よりしっかりオフしたい人は、お風呂に入る直前にブラッシングをしてみましょう。このとき、根元にしっかりブラシを当ててからとかすのがポイントです。
髪にボリュームが出ない理由はさまざま。でも、すべてが老化現象と諦める必要はありません。また「オイリー肌である」「ニキビに悩まされた経験がある」「年齢の割にTゾーンの皮脂が多い」「化粧崩れが人より激しい」、そんな人も頭皮の脂汚れは多い傾向にあるので、専用ブラシを使ってみるとよいでしょう。
このほかにも、頭皮洗浄ブラシを使うことで血行が促進されたり、泡立ちもよくなったりとメリットが多いアイテム。美髪を目指す人は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
賢い頭皮用洗浄ブラシの選び方
マペペ スカルプクッションクレンジングブラシ
オススメの頭皮用の洗浄ブラシは、手のひらにフィットしやすいビーンズ型です。クッション性に富み、頭皮を傷つけにくいものを選びましょう。
個人的なオススメは「マペペ スカルプクッションクレンジングブラシ」(シャンティ)です(2018年4月26日発売予定)。2種の突起が頭皮を心地よく刺激。米由来の植物性セラミドをブラシ部分に配合。乾燥した頭皮も優しく洗い上げます。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。