インタビュー「『射精障害』での不妊が増えている」第1回:岡田弘医師(獨協医科大学埼玉医療センター・泌尿器科主任教授)

妊活カップルを悩ます「射精障害」 中で出せない「膣内射精障害」が急増

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ポルノ動画の長さ」も射精障害に拍車

 また「ポルノ動画の長さ」も膣内射精障害に拍車をかけていると岡田教授は言う。

 「ポルノを見てマスターベーションをするときには、自分の好きなところで射精するようにそれまで我慢しようとか、なるべく出さないでコントロールすることばかりしている。すると、いざ現実の女性とセックスしても、『一気に入れて射精までいく』ということができないで、フィニッシュできない。肝心の射精する訓練をしてないわけです」

 マスターベーションをするのとは違い、実際のセックスでは相手を気遣いながら行なわなければならない。ところが、一方的に女性が奉仕してくれる映像ばかり見ていると、それができなくなってしまう。

 加えて、セックスの際、勃起のときには副交感神経が優位になっているが、射精のときには交感神経が優位に切り替わる。しかし、普段射精のコントロールばかりをしていると、いざというときに、その快感の閾値を超えられなくなってしまうのだという。

 挿入して30分たっても射精できなければ、男性は疲れてくるし、女性も性交痛が生じる――結局、最後までできずに終わってしまうというケースが、非常に多いのだという。
(取材・文=里中高志)

岡田弘(おかだ・ひろし)
獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科主任教授。医学博士。1980年、神戸大学医学部医学科卒業。1985年、神戸大学大学院医学研究科博士課程修了。1985年から87年にかけてDepartment of Urology, Department of Microbiology and Immunology, New York Medical Collegeに留学。三木市三木市民病院泌尿器科主任医長、神戸大学医学部助教授、帝京大学医学部泌尿器科助教授を経て現職。著書に『男を維持する「精子力」』(ブックマン社)がある。

HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子