女性特有の「線維筋痛症」の35%、「慢性疲労症候群」の42%が、「湯たんぽ療法」で治癒

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「湯たんぽ療法」で女性特有の「線維筋痛症」や「慢性疲労症候群」が治癒(depositphotos.com)

 今年(2017年)9月、アメリカのミュージシャンであるレディー・ガガさんが、「線維筋痛症」のために活動休止することを発表した(参照:レディー・ガガの線維筋痛症、日本では遅れている慢性痛医療)。

 この病名で思い出すのは、10年前に43歳という若さで自ら命を絶った、日本テレビの元アナウンサーである大杉君枝さん。亡くなる4カ月前に男の子を出産。その後、線維筋痛症で全身の痛みに悩まされ続け、自宅マンションから飛び降り自殺したと報道されている。生まれたばかりの子供を残して、耐えがたい激痛と絶望の中、彼女は死を選んだ。痛みは私たちを孤独の淵に追いやり、生きる希望を奪っていく。

 そんな線維筋痛症の治療に、青山・まだらめクリニック院長の班目健夫医師は20年も前から携わってきた。そして35%が治癒し、痛みが改善した例は、80%に達するという。

 これ以上、悲しくてやりきれない事例を生み出さないためにも、線維筋痛症の改善法について班目医師に教えてもらおう。周囲に痛みを訴えている人がいたら、ぜひこの方法を伝えてほしい。

診断できる検査がない線維筋痛症

 線維筋痛症は「広範囲疼痛」に含まれる。広範囲疼痛とは、その名のとおり、体の広い範囲に3カ月以上にわたって痛みを感じる病気だ。

 線維筋痛症については、医療機関で一般的に行われている検査では「異常が見られない」が、痛みが広範囲に及ぶ。そして、痛む場所が移動したり、日によって痛みの程度が変わったりすることがある。痛みに伴って、こわばりや疲労感、睡眠障害、ドライアイなどが現れることもある。

 「CRP」という炎症反応はなく、CT・MRIといった画像診断でも異常がないため、線維筋痛症と診断できる検査はない。現在では1990年や2010年に発表されたアメリカリウマチ学会の以下のようなf診断基準が参考にされている。

○全身に18カ所の圧痛点がある
○4kgの力で押したときに11カ所以上に痛みがある
○広範囲の痛みが3カ月続いている

 線維筋痛症とともに広範囲疼痛として知られているのが「慢性疲労症候群」。原因不明の強い疲労が6カ月以上も続き、激しい疲労感、だるさ、頭痛、筋肉痛などといった症状が現れる。慢性疲労症候群も、一般的な検査で異常は見られない。

 疫学調査によると、線維筋痛症の日本の患者数は約200万人。その約7割が女性で30~40代に多い。慢性疲労症候群については約36万人とされ、「線維筋痛症と慢性疲労症候群が合併しているケースも多く見られます」と班目医師は語る。

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