心身が崩れる"木の芽時"のストレスにはこの食材が効く!

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四季の豊かな日本だからこそ楽しめる食がある

 暖かさを肌で感じることも増えてきた。昔の人はこの時期を、精神や身体のバランスが一年のうちでも非常に不安定になるととらえ、「木の芽時(このめどき)」とも呼んだ。

 寒暖の差が激しい気候も要因のひとつだが、進級・進学・就職・転居といった社会的な環境の変化も、心や体にとっては大きなストレスになる。そして、自律神経やホルモンのバランスを崩すことにつながる。

 3月21日は二十四節気の一つである「春分」だ。「二十四節気」とは「啓蟄」や「立春」など、一年を24等分して季節の変化をあらわす。日本人は昔から、この「節気」に従って旬の食材をとり、もっとも高い栄養価をとることで心身の病気を防いできた。現代の予防医学にも通ずるものだ。

 今では季節にかかわらず、店頭にはさまざまな野菜がズラリと並ぶ。つい定番の野菜ばかり手に取りがちだが、ぜひ"木の芽時"ならではの食材を楽しんでもらいたい。

"木の芽時"に積極的にとりたい注目の食材

●たらの芽
栄養成分:カリウム、βカロテン、マグネシウム、リン、鉄分など
効能:リラックス効果、疲労回復、強壮作用など

 香り成分の「ピネン」や「テルペン」が神経系や免疫系に作用し、ストレス解消やリラックス効果が高い。また、「山のバター」と呼ばれるほど、良質なタンパク質と脂質を含み、ビタミン類も豊富。

●にんにくの芽
栄養成分:ビタミンA、ビタミンC、カリウム、カルシウムなど
効能:ストレス解消、疲労回復、生活習慣病予防、抗酸化作用など

 においの元の「アリシン」には、それ自体にも多くの効能があるが、切ったりすりつぶしたりするとできる「アリキシン」は、神経細胞を活性化させる。また、100度以下の油で加熱すると生成される「アホエン」は脳機能を活性化させる。

●つぼみな(蕾菜)
栄養成分:γ-アミノ酪酸、βカロテン、ビタミンEなど
効能:リラックス効果、抑うつ・緊張不安抑制、抗酸化作用など
 
 天然アミノ酸の「γ‐アミノ酪酸(通称GABA)」が豊富。GABAは、ドーパミンなどの興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えてストレスを抑制する。また、心拍数を安定させたり、免疫力の低下や脳細胞の破壊を抑える効果もある。

●春キャベツ
栄養成分:ビタミンC、ビタミンU、カルシウム、カロテンなど
効能:疲労回復、便秘解消、美肌効果など

 巻きがゆるくやわらかいので生食でも良い。千切りよりも一口サイズに切って食べると、今話題のファイトケミカルの一種である「スルフォラファン」をとれる。これには高い解毒作用や抗酸化作用がある。

●タケノコ
栄養成分:ビタミンB1,B2、カリウム、グルタミン酸、アスパラギン酸など
効能:うつ症状改善、慢性疲労症候群改善、腸内環境改善など

 水煮加工した時に見られる白い粉は、タンパク質の「チロシン」。これをとると脳内物質であるドーパミンが増加し、うつ症状や慢性疲労症候群を軽減する効果がある。

 こうして見ると、春は「木の芽」が栄養豊富で効果的なことに気づく。ナトリウムを排泄し、肝機能を強化する「ふきのとう」なども、この季節にしか食べられない。木の芽ではないが、根三つ葉も、ストレス解消やアレルギー症状を緩和する植物精油成分「モノテルペン類」を含む。

 ただし、いくら体に良いからといっても、とり過ぎは禁物。バランスよく適量を心がけたい。旬の食材を活用することで、心と体のバランスを整えて、新年度を楽しんでもらいたい。
(文=編集部)

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