油汚れにはアルカリ性、水垢には酸性が基本
ナチュラルクリーニングの極意は、<汚れに合わせた素材>選びだ。
油汚れが得意なのは、アルカリ性の重曹や石けん。キッチンのベタベタ汚れのほか、人の皮脂がついたドアノブ、風呂にも有効だ。重曹は頑固な鍋の焦げを落とす研磨材としても使用できるほか、消臭剤としても使える。
水垢や石けんカスには酸性のクエン酸が効果的だ。キッチンシンクや便器の黄ばみには、スポンジにクエン酸を振りかけてこすり洗い。それでも取れない場合は、ペーパーなどにクエン酸水を染み込ませて10分ほど湿布した後ブラシで洗うといい。
電気ポッドには、水1リットルに対しクエン酸20gを入れて沸かし、1時間程度放置して湯を捨てる。臭い消しのために湯を沸かし、捨てれば完了だ。
クエン酸は、水に溶かしてスプレーボトルに入れておくと便利だ。洗面台周りもこれで手軽に掃除ができる。
さらに上級のナチュラルクリーニングは、洗剤の合わせ技だ。シャボン玉石けん株式会社がオススメするのは、洗濯用石けん約60mlと重曹1カップを混ぜ合わせてつくる「重曹ホイップ」。
液だれすることなく汚れに密着するので、ガスコンロや蛇口など凹凸のあるところ、シンクやまな板など面積の広い場所にもいい。
重曹ホイップが、まるでメレンゲのようにフォトジェニックなことから、インスタグラムで「#フォトクリ」(フォトジェニッククリーニング)として多数の人がインスタ映えする写真をシェアしている。
今年の暮れの大掃除は、楽しみながら人にも環境にもやさしいナチュラルクリーニングを実践してはいかがだろうか?
(文=編集部)