アルカリ石けんが「悪玉菌」の勢力をのばす!? なぜ日本人は「除菌・抗菌」にこだわる?

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なぜ日本人は「除菌」にこだわる?(depositphotos.com)

 人間が一生を共にするパートナー。それが「細菌」だ。

 私たちは、オギャーと産声を上げる前に母親の産道などで細菌と出合う。この瞬間に、消化管や口の中、皮膚などに細菌を棲まわせる。

 細菌が最も多くいるのが腸で、その数は100兆~1000兆個。人体を構成する細胞が約60兆個ということは、腸の中だけで細胞の数よりはるかに多い細菌がいるわけだ。

 腸内細菌は、悪玉菌の感染を予防したり、免疫活性を上げたり、人間が消化できない栄養分を消化したり、さまざまな役目を果たしている。人間と細菌は、まさに「共栄共存」の関係だ。

行き過ぎた除菌・抗菌は健康に悪影響を

 これほど慣れ親しんでいる細菌だが、日本人には「たくさんの菌がいるのは汚い」という先入観が植え付けられているようだ。テレビからは「除菌」「抗菌」グッズのコマーシャルが繰り返し流れてくる。生まれたときから私たちは、多種多様な菌と共に暮らしてきたはずなのに……。

 「行き過ぎた除菌・抗菌は健康に悪影響を与える」と警鐘を鳴らす細菌学者や医師は多い。当サイトでも、「清潔すぎる環境に育った子どもは免疫の発達が弱く、アレルギー性疾患になりやすい」などの研究報告を紹介してきた。

 身近な細菌について、どうやら私たちが誤解していることが多いようだ。

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