アーミッシュの遺伝子変異による「長寿」と糖尿病の少なさが将来すべての人に!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アーミッシュの遺伝子変異による「長寿」と糖尿病の少なさが将来すべての人に!?の画像1

アーミッシュの健康の秘密が明かされる(depositphotos.com)

 米のアーミッシュ(キリスト教の一派)の住民を対象とした調査から、一部の住民に共通した遺伝子変異があり、変異がある人では、ない人と比べて平均寿命が10年長いことが分かった。

 アーミッシュは、インディアナ州、ペンシルベニア州・中西部などやカナダ・オンタリオ州などに居住するドイツ系移民の宗教集団で、移民当時の生活様式を頑なに保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られる。

 調査では遺伝子変異がある人では細胞の老化に関係するテロメア(染色体の末端を保護している部位)が長く、糖尿病の有病率や空腹時インスリン値が低いことも明らかになったという。詳細は「Science Advances」11月15日号に掲載された。

 テロメアは染色体の先端部に存在し、らせん状の大切な遺伝子情報を保護するキャップのような存在。このテロメアも細胞分裂の際に短くなり、その結果としての老化現象が引き起こされる。

 米ノースウェスタン大学や東北大学などのグループが実施したこの調査では、インディアナ州バーンのアーミッシュのコミュニティーで暮らす18~85歳の住民177人を対象に遺伝子検査を実施したところ、43人にプラスミノーゲン活性化抑制因(PAI-1)をエンコードするSERPINE1遺伝子の変異があった。

 また、この遺伝子変異がある住民では平均寿命が85歳(範囲73~88歳)だったのに対し、変異がない住民では75歳(同70~83歳)で、10年の差が認められた。さらに、遺伝子変異がある住民では、変異がない住民と比べてテロメアが10%長かったほか、糖尿病の有病率が低く、空腹時インスリン値が低いことも明らかになった。このほか、血管のスティフネス(硬さ)にも違いが認められたという。

年末年始の血糖コントロール~「1日3食欠かさず食べる」の思い込みは捨てよう!
インタビュー「血糖値を上手にコントロールする年末年始の過ごし方」前編:角田圭子医師(駅前つのだクリニック院長)

これから増えるのが忘年会や新年会といった宴会。糖尿病予備軍の人も、そうでない人も、血糖値と体重が気になるのではないだろうか。血糖値をコントロールしながら年末年始を楽しく過ごすコツを、糖尿病外来を中心とした内科クリニックである「駅前つのだクリニック」の角田圭子院長にそのコツを訊いた。

Doctors Select

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫