「地中海ダイエット」がテロメアの長さに影響! 新たな効果判明でブーム再燃か?

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不老長寿の定番「地中海ダイエット」に新効果?

 「地中海ダイエット」といえば、小児ぜんそくから心臓発作、糖尿病やアルツハイマー病のリスク減少まで、さまざまな効用が相次いで報告されている。今や世界中のトレンドとなっているのはご承知のとおり。

 ダイエットといっても、一般的にイメージされる痩身ではなく、正確には健康を保つための食事療法とその食事を指す。地中海式食事療法とも呼ばれる。先頃、この地中海ダイエットに新たな効果があることが判明した。

地中海ダイエットの基本を押さえよう

 ここで地中海ダイエットの内容を簡単におさらいしてみよう。

・果物、野菜を多く摂る。
・ナッツやベリーなどの豆類、種子を多く摂る。
・パンやパスタなど、特に全粒粉を使ったものを多く摂る。
・抗酸化パワーのある一価不飽和脂肪酸を豊富に含むオリーブオイルを中心に使う。
・タンパク源として、週に数回ヨーグルトやナチュラルチーズといった乳製品、魚介類、鶏肉を適量摂る。
・牛肉はほとんど食べず、脂肪の少ない赤身の肉をほんの少し。
・卵は週に最高4個まで。
・食事時、ワインを1日に男性2~3杯、女性1~2杯飲む。

 このように、果物や野菜、豆類を多く摂り、オリーブオイルをふんだんに使う。乳製品や肉類は少なめに、食事時に赤ワインを適量摂るのが大きな特徴である。

 この地中海ダイエットで新たに判明したのは、「ヒトの寿命を延ばす」という効用。米ハーバード・メディカル・スクールと米・看護師健康調査の参加者の研究グループによって報告された(英国医学雑誌BMJオンライン版2014年12月2日)。

 それによると、地中海ダイエットを普段から実行している人は、そうでない人に比べ「テロメア」が長い傾向にあることが明らかになったという。

食材の組み合わせが寿命マーカー「テロメア」の長さに影響

 「テロメア」とは、細胞の遺伝情報が詰まっている染色体の末端にある。染色体を安定させ保護する役割を持つDNAだ。

 このテロメアは加齢とともに短縮していくため、細胞の寿命マーカーとして知られている。病気や生活習慣などによって平均より短くなっていれば、それだけ死亡リスクが高くなっていることを意味する。

 研究グループは、地中海ダイエットがテロメア長に及ぼす影響を検証するため、看護師4676人の食事摂取頻度調査記録と血液から分析したテロメアの長さの関係を調査し0~9点でスコア化した。

 その結果、年齢・人種などの要因を補正した後も、地中海ダイエットのスコアが高い人(地中海ダイエットをより順守している人)ほど、テロメア長が維持されていることがわかった。また、スコアが1高まるごとに平均余命が15年延びることも判明した。

 さらに興味深いのは、個々の果物や野菜といった食材とテロメア長には関連が見られなかったことだ。食材の組み合わせが、いかに重要であるかということを示唆している。

 これらの結果を受け、研究論文の著者等は、「地中海ダイエットが寿命を延ばす効果を持つことを支持する新たな証拠である」と述べている。

 思えば、古来より人間は不老長寿を願い、さまざまな薬や食材を追い求め、あらゆる方法を試してきた。不老長寿が真の幸福であるかどうかはともかく、「健康に長生きしたい」というのは誰しもが思うところ。和食とともに世界の二大長寿食ともいわれる地中海ダイエット。今回の新たな知見は、ブーム再燃のきっかけになるかもしれない。
(文=編集部)

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