「肥満」と「孤独」どちらがより寿命を縮めるか?米国成人の4割が肥満

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日本の肥満率は世界166位、それより気になる孤独死

 ところで日本の肥満率はどうなのか?  

 WHOによる世界189の国と地域を対象とした成人の肥満率ランキング(2008年)では、1位ナウル(71.1%)、2位クック諸島(64.1%)、3位トンガ(59.6%)など南太平洋諸国が上位を占めている。アメリカ同データ上では24位(31.8%)、日本は166位(4.5%)となっている。日本における肥満は、アメリカほど深刻ではない。
 
 しかし、ここにもうひとつ気になる研究がある。

 肥満よりも、社会的孤立や孤独による死亡の危険度が高いとするアメリカ心理学会(American Psychological Association)年次総会での発表だ。「So Lonely I Could Die」(August 5, 2017)

 研究チームによると、このリスクは年々高まっており、早急に対策を講じるよう呼びかけている。また、退職してから孤独に陥らないよう、貯金を含む定年後の生活を前もって準備すべきだと勧めている。 
 
 30万人から集めたデータを分析した結果、社会的孤立または孤独になっている人の早死にのリスクは、そうでない人に比べて5割も高いことが分かった。一方、研究チームが分析したもう一つのデータは北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに及ぶ340万人から集めたもので、同じく孤独や一人暮らしの人は、早死にするリスクが高いことを示していた。
 
 チームを率いるブリガムヤング大学(Brigham Young University)心理学教授、ジュリアン・ホルト-ランスタッド(Julianne Holt-Lunstad)博士は、社会的孤立や孤独が早死にに繋がるリスクはすでに肥満など他の主要な疾病を超えていると話す。

 博士は、すでに多くの国では「孤独の流行病」に直面していると指摘。コミュニティ・ガーデンや憩いの場など、人々が社会的なつながりを持てる場を創設するよう提案した。

 孤独死の統計データは存在しないが、厚生労働省の「人口動態統計」の死因統計で、1999年から2014年までの死因「立会者のいない死亡」の件数は確実に増加を続けている。

  果たして肥満と孤独、今の日本ではどちらが喫緊の課題なのか?
(文=編集部)

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