世界初「精液の成分研究プロジェクト」が始動!生活習慣の改善が男性の「受精力」を高める

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精液の成分研究プロジェクトが開始(depositphotos.com)

 人間の生命力、そのキャパシティは計り知れない。そして「精子」に備わる神秘的な潜在能力も衰えを知らない。そんな驚愕の「精液の成分」研究が進んでいる――。
 
 順天堂大学大学院医学研究科(堀江重郎教授)、広島大学大学院生物圏科学研究科(島田昌之教授)、株式会社ダンテ(瀧本陽介代表取締役)の産学連携チームは、「精液の成分」と年齢や生活習慣との関係に関する研究を行い、生活習慣が精液の質と密接に関わっている事実を確認。研究論文『精液中微量成分分析とバイオマーカーとしての有用性について』を「第17回日本Men’sHealth医学会」(東京大学)で発表し、精液で男性力をチェックできる世界初の「精液の成分研究プロジェクト」を立ち上げた。

 どのような研究プロジェクトだろう? 特徴を詳しく見てみよう。  

「精液の成分研究プロジェクト」の5つの特徴

 第1点。研究プロジェクトは、「精液の成分」が「精子のパフォーマンス」に多大な好影響を与える根拠を究明した。「精液の成分」は、精子の運動性や持久力の強化、活性酸素からの保護、精子を受精させる受精率を高めるなどの重要な働きがある。だが、現在行われている精液検査は、精子数や運動率などを調べられるが、「精液の成分」は検査できない。研究プロジェクトは、「精液の成分」にフォーカスした画期的な研究だ。

 第2点。研究プロジェクトは、「精液の成分」が「年齢」や「生活習慣」によって大きく変化する事実を究明した。つまり、「精液の成分」を調べれば、男性力の実年齢が判明する。男性ホルモンの主要成分であるテストステロンは、性欲を促して精子をつくるだけでなく、筋肉量やメタボリック症候群、男性の更年期にも深い関わりがあるが、精液中のテストステロン量は、年齢を重ねるごとに減少する機序が判明している。また、活性酸素による「精液のサビ(8-OHdG)」も年齢とともに高まる根拠も分った。

 さらに、精子をつくるために不可欠な「亜鉛」の精液中濃度を調べると、「肉に豊富に含まれる亜鉛が少ない人は精子の数が少ない」事実が明らかになった。つまり、肉中心の食事をする人のほうが魚を多めに食べる人よりも精液中の亜鉛濃度が高まることから、精液の質は食生活によって影響を受ける事実が示されている。

 その他、「精液の成分」のサビつき(DNAの酸化)の度合いと睡眠時間との関係性も確認された。このように「精液の成分」を調べれば、生活習慣病の予防や疾患の早期治療に繋がる可能性がある事実が次々と示されている。

 第3点。研究プロジェクトは、世界初の郵送検査サービスの仕組みを導入している。つまり、自宅で検査が受けられる/痛くなく簡単/自分のコンディションが分かる/精液の質を向上させるための具体的な手段が分かるなどのメリットがある。

 第4点。研究プロジェクトは、世界初の「精液成分データベース」を構築する。男性が知りたい精液に関する研究は皆無に等しい。研究プロジェクトは約10万人の「精液の成分」を分析し、男性のコンディション、妊活の状況、病気のリスクや早期発見との関係性を明らかにする世界初の「精液成分データベース」の構築をめざしている。この計画を実行するために、10月よりクラウドファンディングに参加しながら、日本中の多くの男性に協力を募り、検体精液の収集・分析に取り組んでいる。

 第5点。研究プロジェクトは「不妊治療」に新たな貢献を果たすことをめざしている。不妊に悩むカップルは6組に1組、体外受精による出生児は20人に1人とされる。不妊の半数は男性に原因があるが、男性は不妊外来の受診に抵抗を感じる人が少なくない。だが、郵送検査サービスなら、「精液の成分」を郵送で検査できるので、男性が妊活に積極的に関われるだけでなく、女性に偏っていた負担を軽減できる大きなアドバンテージがある。

 このように、精液成分研究プロジェクトのもたらす「妊活」への波及効果や貢献性は想像以上に大きい事実に驚かされるだろう。

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