治ったときだけ支払う「成功報酬型」のがん治療薬「キムリア」で医療は変わるか?

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「キムリア」の薬価は、約5300万円と超高額!

 「キムリア」の最大の課題は、薬価だ。

 「キムリア」の薬価は、遺伝子操作技術が高コストのため、治療1回あたり47万5000ドル(約5300万円)と超高額。したがって、一部の高所得層の患者に限定した成功報酬制度が導入されたのだ。

 厚生労働省は導入可能かを検討するが、医療の高度化の追い風のさなか、日本の薬価制度の改革や医療経済の変革に一石を投じるかどうかが問われる。

 「キムリア」の薬価に懸念を深める根拠がある――。

 2014年9月に、悪性黒色腫という皮膚がんの治療薬オボジーボ(ニボルマブ)が100mgあたり72万9849円で収載され、1年間使用すれば、およそ3500万円に上る事実が判明したからだ。

 高額になった理由は二つ。オポジーボが日本で初めて承認されたため、他国の事例を参考に薬価を決定できなかった点。さらには、オポジーボが悪性黒色腫という珍しい皮膚がんの治療薬として初めて承認された点だ。

 つまり、患者が少なくても医薬品メーカーが開発費を容易に回収できるように、高い薬価が予め設定された。

 したがって、成功報酬型の新薬「キムリア」も例外ではない。日本の薬価は、費用対効果や需要と供給の市場バランスだけでは、決して決まらない現実を知るべきだ。

 ちなみに、100mg当たりのオポジーボの薬価は、イギリスでは約14万円、ドイツ連邦約では20万円、アメリカでは約30万円とかなり低い。

 今回のような成功報酬型の新薬の導入は、大いに問題視すべきなのは明らかだ。新薬「キムリア」は、オポジーボの二の轍を踏むのだろうか? 

※参考
ノバルティス ファーマのプレスリリース(2017年 9月13日)https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20170913)
(文=編集部)

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