障害児の母親が安心して子どもを預けて仕事ができる複合施設「おやこ基地シブヤ」開園

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障害児の母親のための新しい複合施設「おやこ基地シブヤ」

 「障害のある子ども」を持つ母親の常勤雇用率はわずか5%。健常児の母親の常勤雇用率34%の、約7分の1しかない──。

 これは、病児保育や障害保育を手がける認定NPO法人フローレンスが調べたデータにより浮かび上がった、いまの日本の現実だ。

 この5%のなかには自閉症やダウン症の子の母親も含まれており、呼吸器や経管栄養といった医療的ケアを必要とするケースでは、母親の常勤雇用率はさらに少ないものと思われる。
 
 どうして、医療的ケアを必要とする子の母親は、そこまで仕事をすることができないのか? それは、一般の保育園に入ろうとしても受け入れを拒まれてしまうからに他ならない。

 気管切開があったり、鼻からチューブが入っている子には看護師のケアが必要で、保育園では対応しきれないとして入園を断られてしまうのだ。

 結果として、共働き家庭でも片方が仕事をやめざるを得なくなる。会社を辞めるのはほとんどの場合、母親の側。それからは24時間365日、常に母親は児童のそばにいなければならなくなる。一息つけるのは、たまに訪問看護師が訪れてくれるときだけ。

 だが、私たちの社会は、そのように障害を持つ子の母親が自分の生活を犠牲にして子どもの面倒を見ることを、「母親なのだから仕方ない」あるいは「当然だ」と見てしまってはいなかっただろうか──。

障害児も健常児も共に育つ施設「おやこ基地シブヤ」

 10月2日、東京都渋谷区初台に、病児保育や障害児保育と健常児の保育を一体化したフラッグシップ施設「おやこ基地シブヤ」が開園した。渋谷区に寄贈された土地に、認定NPO法人フローレンスが新しく建物をオープンさせたものだ。9月30日、開設セレモニーと記者内覧会が行なわれた。

 おやこ基地シブヤの1階は、障害児保育園「ヘレン初台」。知的と身体両方の障害がある子ども向けに、定員5名で運営する。看護師と保育士、そして理学療法士や作業療法士がケアを担当する。

 保育園には、寝たきりの子が医療器具をつけたままでも遊べるブランコも設置されている。

 2階には健常児のための保育園である、認可保育園「みんなのみらいをつくる保育園初台」がある。<障害児も健常児も一緒に育つ場所>にしたいという考えのもと、クリスマス会などのイベントは合同で行なうことを考えている。

 そして3階には「病児保育室フローレンス初台」と併設の小児科「マーガレットこどもクリニック」がある。病児保育室と小児科と共に、違う感染症の子ども同士は分けて保育し、動線を区切れる構造となっている。

里中高志(さとなか・たかし)

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大正大学大学院宗教学専攻修了。精神保健福祉ジャーナリストとして『サイゾー』『新潮45』などで執筆。メンタルヘルスと宗教を得意分野とする。著書に精神障害者の就労の現状をルポした『精神障害者枠で働く』(中央法規出版)がある。

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里中高志
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足の形は普段履いている靴や生活習慣の影響を受けるが、顔と同じように、生まれつき決まっている部分も大きい。一人ひとりで異なる足の個性に合わせて靴を選び、インソール(靴の中敷き)を使うことで、日常生活を支障なく過ごせるだけでなく、自分の能力を最大限に発揮させることができそうだ。人の目にさらされる機会がほとんどない、地味な存在のインソールだが、実に多様な機能を発揮しているようだ。義肢装具士の大平吉夫さんに詳しく聞いた。
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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

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