猛暑が続く夏こそ「納豆」で血液サラサラに!突然死を招く「血栓症」の予防効果が判明

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わかってはいたけど、やっぱり体にいい。

 連日、猛暑が続く日本列島――。総務省は、熱中症予防のために水分をこまめに取るよう注意を呼びかけているが、今年7月21〜27日までの1週間だけで、熱中症で病院に運ばれた人は全国で8580人に上り、15人が亡くなっている。各地で気温が35度以上の猛暑日が続いた日に集中しており、8月に入っても同じく厳しい暑さが続いているため、今後も十分な注意な必要だ。

 そんな熱中症のほかに、夏はさらに恐ろしい障害が起こり得ることをご存知だろうか。血液が固まってしまう「血栓」だ。この血栓の塊がはがれて血管の中を流れ、脳の細い血管に詰まれば脳梗塞、心臓を栄養する血管に詰まれば心筋梗塞、肺の動脈に詰まれば肺血栓塞栓症となる。脱水症状が起きると血液の粘度が高まり、血栓症が起こりやすくなる。

●本当だった「納豆の血液サラサラ効果」

 血栓症は、突然死をきたすこともある恐ろしい病気だ。その血栓症の予防には、実は身近な食材が大きな効果をもたらすことがわかっている。"血液サラサラ"の代表食材である"納豆"だ。

 江戸時代に記された『養生訓』は、食事を通した健康管理で知られているが、この中でも大豆製品の摂取が推奨されている。その大豆料理の代表である納豆は、大豆が微生物の働きで発酵してできたものだが、江戸時代に庶民の聞で広く食されていた。

 納豆にはビタミンB群が豊富に含まれており、糖や蛋白源の分解酵素を生むことで知られている。1980年代には、日本の科学者によって納豆の中に血栓を溶かす酵素が含まれていることが発見された。「ナットウキナーゼ」と呼ばれるものだ。その後、"納豆で血液サラサラ"という言葉とともに、納豆ブームが到来。単なる食材ではなく、健康食品というイメージが定着した。

●新たな物質に血栓症の予防効果が!

 納豆菌が産生する酵素のひとつに「バチロペプチダーゼF」がある。

 突然死や事故死に詳しい、法医学を専門とする滋賀医科大学の一杉正仁教授は、「私たちのグループは、このバチロペプチダーゼFに注目し、さまざまな研究を行いました。この物質には従来のナットウキナーゼと異なり、血栓を溶かすだけでなく、血液を固まりにくくする作用があります」と説明する。

 研究ではまず、人工的に作った血栓にバチロペプチダーゼFを加えると、血栓が溶けていくことを確認。次に、採血したばかりの血液にこの物質を加えたところ、血液が固まりにくくなること、そして、血液の粘性が低下することが判明した。つまり血液が流れやすくなるのだ。そこで、この物質を動物の腸内に投与したところ、動物の血液が固まりにくくなることがわかった。血栓ができにくくなることが、動物実験でも証明されたのだ。

 実際に、何人かにこの物質を摂ってもらい、さまざまな症状や検査項目の変化を調べると、血栓が溶けやすい状態になることや、肩凝りが改善されることが証明されたという。

 「納豆の恐るべきパワーについては、まだ全容が解明されたわけではありません。日々の健康にどのような有用性があるのか、今後も新たな発見が望まれます。糖尿病や脂質異常症、肥満などの生活習慣病をお持ちの方は、放置すると突然死につながります。手軽な予防対策として納豆を摂取することをお薦めします」(一杉教授)。

 夏の突然死の原因に挙げられる恐ろしい"血栓"。ぜひ、手軽な予防法として血液サラサラ効果のある納豆を試してもらいたい。【ビジネスジャーナル初出】(2014年8月)
(文=チーム・ヘルスプレス)

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