通称「痴漢冤罪保険」の加入者が増加! 逃げるは「策」だが「死」を招く!?

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契約は8割は男性、痴漢被害対策で女性も2割

 具体的な保険特典の内容は、事件発生後48時間以内の弁護士費用(相談料、接見費用、交通費などを含む)が全額補償される。

 補償は冤罪の場合に限られ、被疑者段階の弁護活動にかかる着手金は対象外だが、契約者の8割は男性、痴漢被害に遭遇した際にも利用可能なため女性契約者も2割いる。

 ちなみにこのニッチ保険、同社の社長発案から生まれたようだが、その開発ヒントは周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』(2007年作品)だったという。

 あの話題の映画が公開されてからおよそ10年、その間「逃げるが得策」的なリスク回避神話を経て、ようやく「逃げずに弁護士へ」の時代へスライドすることの象徴だろうか。

 実際は、この掛け捨て保険、話題の特典を使わずに済むのが何よりだが、加入者の心理としては「お守り代わり」的要素が強いのかもしれない。

実際に痴漢冤罪疑惑を体験したパンサーの向井慧さんは……

 冒頭の連続事件が報じられた際、TBS系『白熱ライブ ビビット』にVTR出演して自らの痴漢冤罪疑惑を明かし、そのパニックぶりや恐怖体験を語ったのが、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さん。

 嫌疑自体は、同乗客による目撃証言を得て冤罪を逃れたが、日頃、TVで見慣れた芸人が移動で乗り合わせた地下鉄内でも「お前、触ってんだよ!」と身に覚えのない叫び声をあげられるほどの確率で、このてのトラブルが日常茶飯事の世情なのだろう。

 問題山積みの小池百合子都知事が、選挙公約に掲げた「満員電車ゼロ」実現のための2つの方策も、7月11~25日に調整実施される「時差通勤」の試みはまだしも、もう一方の「2階建て通勤電車の導入」に関してはトンと聞かれなくなった。

 首都圏ならではの痴漢冤罪事件、当面は「お守り代わり」の保険特典に頼るしか男性通勤客の不安解消材料はないのかも……。
(文=編集部) 

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