蜂蜜で乳児が突然死! 31年前の悲劇が再燃、ボツリヌス菌の恐怖

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
蜂蜜で乳児が突然死! 31年前の悲劇が再燃、ボツリヌス菌の恐怖の画像1

離乳食には細心の注意を!(depositphotos.com)

 生後6カ月の母乳哺育(栄養)の大切さを改めて再認識させる衝撃の事件が起きた。

 東京都足立区の生後6カ月の男児が離乳食の蜂蜜が原因と見られる乳児ボツリヌス症で急死した。国内での死亡は1986年以来、実に31年ぶりという(時事通信2017年4月7日)。

生後6カ月の男児、蜂蜜が原因のボツリヌス症で死亡!

 男児は1月中旬から約1カ月間、離乳食として蜂蜜を混ぜたジュース(1日平均10g)を飲んだ。2月16日から咳、鼻水、痙攣、呼吸不全を発症後、乳児ボツリヌス症と診断されたが、3月30日に急死。男児の便と自宅にあった蜂蜜からボツリヌス菌が検出された。

 蜂蜜は乳児ボツリヌス症の原因になるリスクが高いため、容器のラベルなどに「1歳未満の乳児に摂取させない」という注意表示がある。

 乳児ボツリヌス症とは何だろうか?

 乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児が空中を浮遊するボツリヌス菌(クロストリジウム)の芽胞(がほう)を吸入・嚥下することによって発症する感染症だ(『ネルソン小児科学(第19版)』)。

 感染すると、腸内に毒素が発生するため、便秘、哺乳力の減弱、全身の神経麻痺、筋力の低下、呼吸困難などの症状が出るが、死亡は稀とされる。

 食中毒の原因菌であるボツリヌス菌は、土壌中に芽胞という半結晶状態で存在する。芽胞のままでは発芽しない(休眠型)が、発芽して増殖を始める(増殖型)と毒素の活性力が増強され、食中毒を起こす。

<和温療法>は医療の基本 女性の更年期障害・不定愁訴を大幅に改善
インタビュー「性差医療をめぐって」第3回 静風荘病院・天野恵子医師

「性差医療」のパイオニアである天野恵子医師(静風荘病院・埼玉県新座市)へのインタビュー第3回は、現在、天野医師が最も注目している療法のひとつである「和温療法」について伺う。
第1回<性差医療>っていったい何? 心筋梗塞や動脈硬化でも男女で症状に違いがある!
第2回 全国の「女性外来」の共通のモットーは「紹介状は不要」「症状は問わない」「初診に30分かける」」

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫