1日1個のリンゴがタバコから肺を守る!? 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」に一筋の光明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

煙草がまずくて禁煙できるオマケも?

 この研究を行ったワルシャワ生命科学大学のJoanna Kaluza氏は、「リンゴなどの果物や野菜に含まれる抗酸化力の強いポリフェノールが、COPDの引き金となる組織のストレスや炎症を軽くする可能性がある」と推論。

 食事でCOPDを予防できるとまではいえないが、「肺の健康に食生活が潜在的に影響していることを考えて、特にタバコをやめられない人は果物や野菜を適切に取るべきだ」と主張している。

 ところで、タバコと果物の関係について、過去に興味深い調査研究がある。

 米バッファロー大学の研究チームが1000人の喫煙者を対象に調査したところ、野菜や果物をよく食べる人は、普通の人に通常に比べて禁煙の成功率が3倍になったという。この結果は2012年に公開された。

 ただし、その理由は判明していない。ひとつの推論として、野菜や果物に豊富な食物繊維による満腹感が、タバコを吸いたいという欲求を抑えるのかもしれないという。

 もうひとつは、野菜や果物がタバコの味に影響する説だ。肉、カフェイン飲料、アルコールはタバコをよりおいしく感じさせることで知られている一方、<果物や野菜を食べた後はタバコがマズイ>というのはよくいわれている。

 つまり、喫煙者は「食後の一服前に1個のリンゴ」をプラスすることで、COPDに罹るリスクを下げ、うまくすれば減煙や禁煙につながるかもしれない。一石二鳥とはこのことだ。

 ピコ太郎の『PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)』ならぬ<タバコ+アップル=NO-COPD>。どうしてもタバコがやめられない人には、今日からでも取り入れてほしい食習慣といえる。
(文=編集部)

眠れなければ、あえて「寝床から出ろ!」~ 良い睡眠を生む<起きている時間の過ごし方>
インタビュー「ビジネスパーソンのための睡眠学」第3回 働安全衛生総合研究所・産業疫学研究グループ部長:高橋正也氏

第1回「ビジネスパーソンのための睡眠学〜『4時間でも、ぐっすり眠れば大丈夫』は都市伝説」
第2回「すべての不眠に睡眠薬が効くわけではない~寝付けなければ『睡眠日記』で原因を探れ!」
第3回「眠れなければ、あえて『寝床から出ろ!』~ 良い睡眠を生む<起きている時間の過ごし方>」
勤務時間もプライベートも、パフォーマンスを高く保つために欠かせないのは、なんといっても健全な睡眠である。しかし、いまの日本には、睡眠時間を確保できなかったり、うまく眠れない人があまりにも多すぎる。ビジネスパーソンが正しく睡眠を取るためにはどうすればいいのか?労働安全衛生総合研究所で睡眠を専門に研究する産業疫学研究グループ部長の高橋正也氏に聞いた。

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛