歯周病と関節リウマチに大きな関係性! 歯周病治療で関節リウマチが治るかも!?

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診療科横断の調査・研究とトライアルな臨床検証を

 当サイトの記事「がんや生活習慣病と「歯の病気」には密接に関係が〜小峰歯科医院・小峰一雄院長に聞く②」でも、歯周病とリウマチとの関係性について言及されている。

 小峰一雄氏の著書『名医は虫歯を削らない――虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』(竹書房)の中でも、以下のように記されている。

「確かにリューマチ(原文まま)の患者さんの歯の根っこの治療が完了すると、リューマチの症状が改善される例を何度も確認しています。逆にリューマチは、過去に歯の根っこの治療を行なっていて、現在状態が悪く再治療が必要な人に多く見られることから、リューマチと虫歯・歯周病は非常に密接な関係があると考えられます。リューマチ治療を専門と内科医の友人も、『リューマチ患者で歯に問題のない人は見たことがない』と言っており、医療現場では広く知られている事実のようです」

 平成27年2月1日付けの『歯周病と関節リウマチ』(新潟大学大学院医歯学総合研究所 歯周診断・再建学分野教授 吉江弘正、同大学医歯学総合病院 歯科総合診療部 病院教授 小林哲夫)などでも歯周病と関節リウマチの密接な関係性が指摘されており、「現在までヒトの疫学データや動物・細胞を使用した研究論文43編中33論文、約8割において歯周病と関節リウマチには関連があると報告されています」と述べている。

 しかし、今回の研究はアクチノバシラスアクチノミセテムコミタンスという通性嫌気性桿菌に限った研究であり、他の研究ではポルフィロモナスという嫌気性グラム陰性桿菌の関与も指摘されている。さらには関節リウマチの発症に関係するCCP抗体の誘導など研究課題も多い。
 
 両疾患の発症のプロセスの科学的解明は非常に重要であり、その完全解明には長い時間が必要であろう。しかし、これほどまでに関連性が強く指摘されているのであれば、診療科の横断的な大規模調査・研究の実施、さらにはトライアルであれ、多くの患者を救うために早期の臨床検証を期待したい。

 関節リウマチの患者数は約70万人(リウマチ情報センター)、さらに国民の8割などと大げさな言い方をされる歯周病だが、継続的に歯肉炎および歯周疾患の治療を受けている患者は265万人以上にのぼると推測されている。
(文=編集部)

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