我が子の一声が禁煙を成功に……(depositphotos.com)
愛煙家の肩身がますます狭い。政府は2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、「受動喫煙」の防止対策強化を検討し、厚生労働省は飲食店の原則建物内禁煙を目指している。
ところが、飲食店業界の反対を受けて、厚生労働省は小規模店を例外にする後退案で調整している模様だ。自宅でも暗いベランダや庭先で家族の目を盗むように一服している愛煙家にとって、禁煙エリアの包囲網拡大の行方は気になる話だろう。
後退したとはいえ、<飲食店の原則建物内禁煙>は「禁煙したほうが楽かもしれない」と思っていた愛煙家を決断させるきっかけとなるかもしれない。この行方には、注視したいところだ。
多くの人は、タバコを断つにはまず強い決意がいる。ところが、喫煙は立派な依存症だ。単なる意志の弱さだけでは責められない。そして、本気で禁煙にトライするのならば、一人密かに始めるのではなく、家族と文字通り「一緒に」始めることをオススメする。成功率がアップするからだ。
この調査結果が昨年12月、医学誌『The Journal of Pediatrics』(オンライン版)に掲載された。