なぜ日本人は「公共の場」でも居眠りができるのか?平均睡眠時間は男性6.44時間、女性6.32時間!

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日中に居眠りを繰りかえすナルコレプシーの恐怖

 しかし、マイクロスリープが頻繁に起こる場合は、睡眠不足や疲労が原因でなく、睡眠障害の可能性がある。日中に居眠りを繰り返すナルコレプシーだ。ナルコレプシーは、車の運転中、食事中、会議中などに突然睡魔に襲われる過眠症(居眠り病)だ。

 眠る時間は10~20分と比較的短く、眠りから目が覚めたときはスッキリしているが、1~2時間後に強い眠気に襲われ、3~10回程度繰り返す。ナルコレプシーの眠気は、3日間眠らなかった時と同程度の強い眠気を伴う。

 もう1つの特徴は、笑う、驚く、怒るなどの感情の変化に伴って身体の力が突然抜ける情動脱力発作が起きる点だ。発作が起きると、転倒したり、呂律が回らなくなったりする場合があるが、数秒で収まる。だが、意識があるのに、身体が動かない恐怖感に陥る。

 このように、昼間に短時間の睡眠を繰り返したり、情動脱力発作が起きるほか、眠り始めのレム睡眠のタイミングで幻覚を見たり、金縛りに会う場合もある。

 ナルコレプシーは10代~20代前半に好発し、中年以降に発症するケースは稀だ。潜在患者は全人口の約0.05~0.1%(約1000人に1人)。覚醒状態から急にレム睡眠に入る症状、脳脊髄液の中のオレキシンAの低濃度、ストレス、遺伝的要因などが原因とされるが、抜本治療はない。ナルコレプシーは、うつなどを併発するリスクもある。

 深刻な睡眠不足、就寝中に呼吸が一時的に停止する睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの睡眠障害が気になるなら、睡眠外来、心療内科、精神科などの専門医の診断・治療を必ず受けてほしい。
(文=編集部)

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