あの「イブプロフェン」配合の薬に「難聴リスク」!? 市販薬に潜む新たな危険性……

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

宣伝効果ばかりにとらわれず<注意事項>にも注目を

 冒頭で掲げた「イブプロフェン配合」の市販薬(頭痛薬・風邪薬・生理痛薬)だと、よく知られているのが『イブ』や『ナロンエース』『バファリンルナ』『カイゲン感冒薬』あたりだろう。

 なかでも<のどの痛みに>と効果を謳う風邪薬には、このイブプロフェンが配合されているものが多い。さらに子宮への移行性に優れているため、生理痛にもよく用いられることから女性層には馴染みの深い成分だ。それだけに今回の知見は大いに気になるところだ。

 「実際のところ、鎮痛剤の長期使用による難聴リスク上昇の程度はわずかだ。しかしながら、これらの薬剤の使用頻度を考慮した場合、わずかなリスクの上昇でも健康面では重要な意味を持ち得るだろう」と、Curhan氏らは報告している。

 ただし、今回の研究からこれらの薬剤と難聴リスクの因果関係が確立されたわけではない。それでも、研究陣は次のように記している。

 「もし因果関係があるとするならば、解析対象層の女性内で生じた難聴の約16.2%がイブプロフェンあるいはアセトアミノフェンの長期使用による可能性が高いことを意味している」

 もっとも、今回の対象者の大多数を占めていたのが、高齢の白人女性層だった。つまり、鎮痛薬と難聴の関連性、その可能性をさらに解明するためには、他の年齢構成層も対象にすべきであり、調査規模の拡大も必要だろう。

 とはいえ、将来の研究報告を待つまでもなく、常に問われているのは服薬する私たち自身の意識改革だ。

 知名度や宣伝効果ばかりに耳を奪われず、服用の際には添付文書を一読するという基本を習慣化したい。<飲むなら読め>である。
(文=編集部)

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京…

高橋現一郎

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇