薬物事件を起こした芸能人は復帰できない? 閉ざされる社会復帰と贖罪のあり方

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社会復帰には<治療共同体>の助けが必要

 影響力のある芸能人が薬物の恐ろしさと、薬物依存との戦いを語ることは、薬物依存に苦しんでいる人々にとっても一筋の希望を与えることになるだろう。

 国立精神・神経センター精神保健研究所薬物依存研究部部長などを歴任した医学博士の和田清氏は、『依存性薬物と乱用・依存・中毒──時代の狭間を見つめて』(星和書店)で、このように記している。

 「ほとんどの薬物依存者は、いずれかの時点で『薬物をやめたい』と思う時期がある。しかし、その困難性に直面し、可能性を喪失する。自殺が多いのもこの時期である。そこに一筋の光明を与えてくれるのが、回復者である。治療共同体で生活する者は、回復者を目指すべきモデル像として、リハビリテーションに務める。回復への道は回復者が最も知っているということである」

 すでに刑に服した薬物依存症患者を社会から切り離し、孤立させるだけでは、薬物問題は決して解決しない。いかに社会復帰を可能にさせるかが、今後の社会の課題である。その意味でも、薬物事件を起こしたミュージシャンの活動再開は、ひとつのロールモデルとなる可能性を持っている。
(文=編集部)

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