清原和博「覚せい剤は怪物、悪魔、戦いは一生続く」〜再起の最大の敵は「社会的孤立」?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仕事のプレッシャーや孤独のつらさからクスリへ

 インタビューのなかでは、離婚後、息子と会えないつらさもにじませた。離婚後、週末に野球をしている息子の姿を観に行っても、帰りは別々。そのつらさから、薬物に手が伸びたこともたびたびあったようだ。

 しかし、このような自分が息子に会えたとしても、何を言えばいいのかは分からない、と涙を流して懺悔した。

 インタビューから垣間見えるのは、剛胆に見える清原氏が、実は繊細で仕事へのプレッシャーや孤独のつらさをごまかすために薬物に溺れていった姿だ。

 最初は、使えば元気になったような気がしても、結局一度使えば二度、三度……頻度やクスリの量をコントロールできなくなっていき、生活が破綻していく。

手を差し伸べてくれる人への恩返し

 言葉を選びながら「治療を終えても<薬物をやめた>とは言い切れない」と言う清原氏。薬物依存の恐ろしさが伝わる、衝撃的な内容だったのではないだろうか。

 プロスポーツ選手は、年を重ねて衰えていく自身と戦い続けなければならない職業でもある。いまにして思えば、清原氏の虚勢を張った態度や服装もその不安をかき消すためだったのかもしれない。

 <清原和博が嫌になった>という彼が、本心と素顔をメディアの前にさらし、もう一度、清原和博をやり直す決意を語った。

 後悔と懺悔の毎日の中で「いまでも手を差し伸べてくれる人、サポートしてくれる人への恩返しとして、一日一日を闘っていくしかない」と語る清原氏。<クスリを使用できる環境に身を置かない>ためにも社会とのつながりを不可欠だ。一世を風靡したかつてのヒーローの、真の社会復帰を願わずにいられない。
(文=編集部)

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔